2024.03.07

CARS

これが3代目、ミニ・ジョン・クーパー・ワークスに試乗したモータージャーナリスト3人のホンネだ!!「今を逃したら、もう買えない!」by 小沢コージ 残るは在庫限りか!?

買うなら今が最後のチャンス!

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今年もやりました「エンジン・ガイシャ大試乗会」。2024年、大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が試乗! JCWのラインナップの中でももっとも小型軽量でとびきりスポーティな仕立てとなる3ドア・バージョンのミニ・ジョン・クーパー・ワークスに乗った飯田裕子さん、大谷達也さん、小沢コージさんのホンネやいかに?

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「ドライバーの活力になる」飯田裕子

もしもミニが路上から1台も居なくなったら、街並みが味気ないものになってしまうと思う。

実は私、路上を走るミニを見かけるだけで元気をいただいている。たぶん目の肥えた大人がオシャレをしても普段着でもミニを楽しみたいと思うのは、その随所からセンスと品質と確かな性能を感じられるから。

まもなくミニ・シリーズの中でも3ドア、クロスオーバーが新型へ切り替わる予定だが、スポーティ・モデルのJCWは今のところ3ドア、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバーの4バリエーションを展開。パワーユニットはいずれもBMWと共用の2リッター4気筒ターボで車体の小さな3ドア/コンバーチブルとクラブマン/クロスオーバーではチューニングが異なる。

乗ってみても、最初にニンマリするポイントが運転席からの視界。ダッシュボード上の峰の造形も秀逸で視界の抜けが良く、前と左右ガラスが上下幅均一な、独特の視界と空間演出(スイッチ類含む)はほかでは味わえない。最新のメーター・ディスプレイやコネクティビティ、ADAS装備も抜かりない。

JCWは2021年の改良でグリルがより大型になり、丸目ライトの目ヂカラと相まってよりダークでワイルドさがアップ。2リッターエンジン+8段ATは強靭なサス&タイヤとともにエネルギッシュで骨太感のあるドライブ・フィールを生んでいる。

見るだけで楽しく、交差点を曲るだけで楽しいミニだけど、JCWは速度に係わらずコーナリングの楽しさがドライバーのビッグな活力になる逸材キャラです。




「大人を元気に!」大谷達也

“ゴーカート・フィール”のハンドリングを生み出すため、サスペンションをハードに締め上げたモデルが少なくないミニ。

そのなかでも、いちばんヤンチャなグレードがジョン・クーパー・ワークスだから、もしも本気で足まわりをガチガチに固めていたらまともに走れるはずがないと覚悟していたのだけれど、最新モデルは意外なほど足まわりがしなやかで快適だったうえ、ハンドリングもブレーキ・トルク・ベクタリングをガンガンに効かせていたかつてのセッティングとは大違いで、自然なロールを伴いながら滑らかにターンインしてくれる。

おかげでロード・ホールディングが格段に向上し、路面が荒れたワインディング・ロードでも安心してハイ・アベレージを保てたほど。

最高出力231psの2リッターエンジンだって気難しいところは一切なく、踏めばいつでもどこでもパワーが湧き出てくる。

ここまで一気にミニが洗練されたのは、きっとBMWの現行型2シリーズと共通のプラットフォームを採用した恩恵だろう。オトナになったミニは、オトナのあなたをきっと元気にしてくれるはずだ。




「乗るなら今!」小沢コージ

BMWミニの躍進は、元オーナー小沢が言うまでもない。独特のサイズ感、可愛さ、そしてゴーカート・フィールで世界的人気を博した。中でもメイン3ドアは3代目がもうすぐ終わろうとしており、2024年3月には4代目が日本で登場予定。

しかし、ご存知電動化の昨今、ICEのみを搭載するミニは2025年にはなくなり、2030年までにはBEVブランドになるという。つまり次はほとんどEVか半EVになる。

加えてBMWミニは初代こそブリティッシュ・ミニを思い起こさせるダイレクトなゴーカート味が濃厚だったが2代目で半減、3代目でますますBMWっぽくなった。つまり4代目は電動化が進むどころかフィールもさらにリアルBMWになることが予想される。

つまりリアルなガソリン味で絶妙にゴーカート・フィールが残り、しかも味が最も濃厚なのは最後の3ドア、ジョン・クーパー・ワークス=JCWしかない。実際乗ると全長3.9m切りでほぼ5ナンバーに近いコンパクトさはもちろん、純ガソリンで231ps&320Nmのパワー&トルクが懐かしい。今を逃したら買えない!

JCWのラインナップの中でももっとも小型軽量でとびきりスポーティな仕立てとなる3ドア・バージョン。最高出力170kW/5200rpm、最大トルク320Nm/1450-4800rpmを発揮する2リッター4気筒ターボをフロントに搭載し、8段ATを介して前輪を駆動する。全長×全幅×全高=3880×1725×1430mm。ホイールベース=2495mm。車両重量=1290kg。車両本体価格=516万円。


写真=小林俊樹(メイン)、郡 大二郎(サブ)

(ENGINE 2024年4月号)

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