2024.03.17

CARS

SUV色をアップした新型ミニ・カントリーマンにもEVが登場 優れた走破性を持つ4WDモデルも設定

ミニ・ブランド初の4ドアとして、2011年1月に上陸した初代「ミニ・クロスオーバー」(Crossover)は、ファミリーニーズも満たすミニとしてスマッシュヒットを飛ばした。一時期は、ミニ・シリーズのうち、約半数をクロスオーバーを占めていた時期もあったほどである。

「ミニなのに大きい」

初代クロスオーバーは4人乗りのほか、オプションで後席が3人掛けとなる5人乗りを設定。ボディ・サイズは、全長×全幅×全高=4105×1790×1550mm。3ナンバー・サイズだったが、1550mm以下の機会式立体駐車場に入庫できる高さに収まっていた。初代クロスオーバーは、BセグメントSUVに分類できる大きさだったが、「ミニなのに大きい」という声も聞かれた。



2台目からCセグメントへと成長

2017年2月登場の2代目クロスオーバーはCセグメント・サイズに成長。全長×全幅×全高=4315×1820×1595mmになり、居住性と積載性も大幅に高めている。同じプラットフォームを使う「BMW X1」とホイールベース(2670mm)が同値だった。

2代目までは商標の関係から日本名はクロスオーバーだったが、2023年11月に発表された3代目からは、ほかの国や地域が初代から用いていたカントリーマン(Countryman)を名乗ることになった。ボディ・サイズは、全長×全幅×全高=4445×1845×1660mmと、先代よりもさらにひと回り大きくなった。なお、現行X1とホイールベースは同じだ(2690mm)。



カントリーマン初のEV

このほど、新型ミニ・カントリーマンに追加されたのは、クロスオーバー時代も含めて初となるバッテリーEV(BEV)仕様。約10年ぶりにフルモデルチェンジを受けたミニ3ドアと同様に、BEV仕様が加わったことになる。

ミニ3ドアのBEV仕様と異なるのは、フロント1モーターで前輪駆動の「ミニ・カントリーマンE」だけでなく、前後にそれぞれ1つずつモーターを備える4WDの「ミニ・カントリーマンSEオール4」も設定している点だ。

搭載されるバッテリー容量は、32.0Ah/66.45kWhと両モデル共通で、一充電あたりの航続距離は前輪駆動仕様が462km、4WD仕様は433km(欧州仕様値)となっている。



2モーター4WDは306psを発生

動力性能は、フロントモーターのみの「ミニ・カントリーマンE」が最高出力204ps(150kW)、最大トルク250Nm。「ミニ・カントリーマンSEオール4」は、最高出力190ps(140kW)、最大トルク247Nmのモーターを前後アクスルに配置し、システムトータルは、最高出力が306ps(225kW)、最大トルクは494Nmに達する。なお、4WDの0-100km/h加速は5.6秒とアナウンスされている。

価格は「ミニ・カントリーマンE」が593万円、「ミニ・カントリーマンSEオール4」が662万円。なお、すでに終了している2023年度の補助金制度に当てはめると、プレス発表会が開催された東京都江東区の場合、国のCEV補助金から85万円、東京都から45万円、江東区から10万円、計140万円の補助金が見込めた。なお、2024年度に実施されるかは未定なので、ご注意ください。



文=塚田勝弘
(ENGINE WEBオリジナル)

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