2024.06.03

WATCHES

グッとくるヴィンテージ・デザイン! ロンジンの名作として名高い「コンクエスト」の誕生70周年モデルに注目したい!!

高木教雄 のイチオシ「ロンジン コンクエスト ヘリテージ セントラル パワーリザーブ」

全ての画像を見る
2024年、手に入れたい時計はどれか? 時計好きを自認するエンジン時計委員が今年まず注目し、手に入れたいと思っている魅力のある新作時計たちを紹介する。時計ジャーナリストの高木教雄のイチオシはこれ!


エンジン時計委員 高木教雄 のイチオシ「ロンジン コンクエスト ヘリテージ セントラル パワーリザーブ」

今年はロンジンの名作として名高い「コンクエスト」の誕生70周年。記念モデルは、2枚の回転ディスクによる独創的なパワーリザーブ表示をダイアル中央に配した1959年の画期的なモデルを称え、当時のロンジンが独自に開発し唯一使用するこの複雑機能を再現した。現代の長時間パワーリザーブも歴史的な機構やヴィンテージ・デザインを一段と引き立てる。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径38mm、5気圧防水。59万5100円。




世界一エレガントなパワーリザーブ計

自動巻きにパワーリザーブ計は、必要か否か? 時計ファンの間で度々議論される命題だが、このモデルに限っては「必要」だと断言できる。ダイアル中央にあるディスクとリングを組み合わせた“セントラル パワーリザーブ”計は、ロンジンが1959年に発明した独自の機構。他の表示の視認を一切邪魔しない、実に優れた仕組みだ。指標を描いたディスクは右回転して減りゆく巻き上げ残量を示し、同時にローターがゼンマイが巻き上げると数字を刻んだリングが右回転してディスクの指標が示す数字を増やしていく。身に着けている、すなわちローターが巻き上げている状態では、常にディスクとリングの位置が変化してダイアルの表情を変える効果をもたらすセントラル パワーリザーブは、自動巻きにこそふさわしい。しかも他のパワーリザーブ計とは異なり、ダイアルのシンメトリーを保ってくれる点において実にエレガントな機構だとも言える。優れたメカニズムは、美しいことを改めて実感させられた。(高木教雄)

(ENGINE2024年6月号)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement