2024.06.09

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人生で初めて「現行モデルを欲しい」と思う懐中時計が現れた! 「CITIZEN」ブランド時計 100周年記念懐中時計 信じられないほど手が込んでいる!!

細田雄人のイチオシ 「CITIZEN」ブランド時計 100周年記念懐中時計 Ref.NC2990-94A

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2024年、手に入れたい時計はどれか? 時計好きを自認するエンジン時計委員が今年まず注目し、手に入れたいと思っている魅力のある新作時計たちを紹介する。時計ジャーナリストの細田雄人のイチオシはこれ!

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エンジン時計委員 細田雄人のイチオシ 「CITIZEN」ブランド時計 100周年記念懐中時計 Ref.NC2990-94A

シチズンが市民に永く広く愛される時計を願って「CITIZEN」の名を冠した初の時計「16型手巻き懐中時計」を発売したのが1924年。その100周年を祝う記念限定モデルは、オリジナルから想を得て現代的に再解釈。格調高いクラシカルなデザインや、この懐中時計のために開発された高精度の手巻きムーブメントCal.0270も時計好きを魅了する。チタン合金、ケース直径43.5mm(設計値)。世界限定100個。110万円。2024年秋冬発売予定。



信じられないほど手が込んでいる 欲しい!


2021年にCal.0200の復活を以て、本格的に機械式時計にカムバックを果たしたシチズン。昨年はデイト表示を加えた派生モデルを発表することで、Cal.0200をしっかり育てていこうという気概を知らしめた。だからこそ、正直油断していた。まさかこのご時世に、Cal.0200ベースで手巻きの懐中時計を作ってくるなんて誰が思うのか。それも蓋を開けてみたら、ただの手巻き化にあらず。このムーブメント、信じられないほどに手が込んでいる。スモールセコンドとリュウズの位置を見れば一目瞭然だが、当然輪列は再設計されている。加えて、受けの形状もリデザインときた。他にも語りたいことは山ほどあるが、特に外せないのは軸間の変更。同作ではCal.0200以上に文字盤面積が大きくなっているが、スモールセコンドの位置は適切だ。正直、懐中時計の二次流通市場は不当なほどに安く、あえて現行品を買うメリットはないと思っていた。しかし、人生で初めて「現行モデルを欲しい」と思う懐中時計が現れた。(細田雄人)

(ENGINE2024年6月号)

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