オニツカタイガーを代表するモデル『メキシコ 66』。これまでに無数のバリエーションが生まれてきた名作に、初のドライビングシューズ・タイプ『MEXICO 66 DRIVING(メキシコ 66 ドライビング)』がこのたび追加されることとなった。
そのきっかけとなったのは、2023年に生産中止となったアウディ TTのオーナー向け(成約記念特典)として開発されたシューズなのだという。『メキシコ 66 ドライビング』は、やや細身のシルエット、スタイリッシュな薄底、そして立体的な刺繍で仕立てられたアイコンのオニツカタイガーストライプが特徴的だ。
ドライビングシューズとしての機能性はもちろんのこと、このスタイリッシュなデザインはオニツカタイガーならでは。週末のドライブはもちろんのこと、エレガントなジャケットスタイルにも合う。我々クルマ好きは、こんなドライビングシューズを待ち望んでいたのだ。
ベースとなったのは名作『メキシコ 66』!
『メキシコ 66 ドライビング』のベースは、2002年に初登場した名作『MEXICO 66(メキシコ 66)』だ。オニツカタイガーのアイコンのひとつである『メキシコ 66』は、1961年に発売されたトレーニングシューズ『リンバーアップ』をベースに、よりモダンにアップデートしたモデルとして開発されたもの。
『メキシコ 66』(写真上)は1961年のトレーニングシューズである『リンバーアップ』の特徴と、1966年にメキシコ大会に向けて開発されたオニツカタイガーストライプが初めて搭載されたモデルのひとつであるトレーニングシューズ『リンバー』のデザインをミックスして作られたシューズだ。
『リンバーアップ』にはなかったオニツカタイガーストライプを採用するなど、1960年代の雰囲気を残しながらも現代風にデザインされ、さまざまな派生モデルやバリエーションを生みながら展開。いまや世界中で愛される存在となっている。
◆ 『メキシコ66』について、詳しくはコチラ! ◆
今回の『MEXICO 66 DRIVING(メキシコ 66 ドライビング)』は、フィット感を高める巻き上げソールをはじめ、ドラシューらしい独自仕様が盛り沢山となっている。
なんと100以上ものパーツを組み合わせて完成するというこのシューズには、オニツカタイガーならではのノウハウが凝縮されている。ここからは、こだわりのディテールをチェックしていこう。
メキシコ 66の特徴的なデザインを踏襲しつつ、ややスタイリッシュなフォルムになったトウ部分。素材はエンボスなしのスムースレザーを採用している。
立体的な刺繍で表現され、ラグジュアリーな雰囲気を増したオニツカタイガーストライプ。ソールの土踏まず部分は、より足にフィットする作りを採用した。インソールにはクッションを内蔵している。
グリップ力の高いアウトソールは、伝統のヘリンボーン形状をベースとしたソールとなっている。かかとの丸い部分にクッションが内蔵され、街歩きも非常に快適だ。
特徴的な巻き上げソールとともに目をひくのが、ヒール上部のメタルロゴ。強烈なインパクトを放つ。
『MEXICO 66 DRIVING(メキシコ 66 ドライビング)』は、ブラック、ホワイトの計2色。サイズは22.5~29.0、30.0、31.0cm。各3万3000円(税込) ※11月発売予定。
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文=野中邦彦 写真=宇田川 淳 構成=小林尚史(本誌)
(ENGINE 1月号 記事に加筆・再構成)
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