2024.11.22

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パテック フィリップ 社長インタビュー 25年ぶりの新作「Cubitus(キュビタス)」が美しいスクエア型になった理由 

会場内にはティエリー・スターン社長が手掛けた16モデルの展示「創造への情熱」と新作の試着ブース、そしてジュネーブのパテック フィリップ・ミュージアムから選りすぐった「ラウンド型でないフォルムの時計」の特別展示コーナーも設けられた。

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2024年10月の発表会はミュンヘン郊外の、かつての火力発電所を芸術のための前衛的な空間に改装した「ベルクソン」にて行われた。その前日には、パテック フィリップのティエリー・スターン社長へのインタビューもかなった。

「長い間、私は美しいスクエア型の時計を創りたいと思い続け『クリエイティビティを発揮し何か新しい、最高のものを見つけなければならない』と自らに言い聞かせて、日々挑戦を続けてきました。薄型で、新しいムーブメントを搭載し、パテックフィリップのDNAをすべて備えた時計がようやく完成しました。新しい航海の始まりです!」 



発表会を前にインタビューに応じたパテック フィリップのティエリー・スターン社長の表情は晴れ晴れとし、自信に満ちあふれていた。

「顧客は年齢を重ねますから、お洒落な若い世代が魅力的だと感じる時計も創らなければならない。デザインを重視し新たな顧客層にフォーカスしたのが今回の新作。世界中どこでも通用する分かりやすい名称として、『Cubitus』と命名しました」 





600人以上が集結した発表会場には、新作3モデルの試着ブースが設けられた。自身のノーチラスやアクアノートを外し、満面の笑みを浮かべながらCubitusを腕に載せる20〜40代と思われる洗練されたシックな装いの男女が目立っていた。 

ダンスパフォーマンスなどに続いてスターン社長が「創造は私を常に駆り立てる情熱です」と新作への想いを熱くスピーチ。Cubitusは既存コレクション同様、時を超越したデザインアイコンとなり、進化を続けて世代を超え、その魅力を変わることなく維持することだろう。

(ENGINE2025年1月号)

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