2024.12.03

CARS

スタート価格は487万1000円 VWゴルフのSUV版、ティグアンの3代目が日本で販売開始

すでに予約受注が開始されていたフォルクスワーゲンのCセグメントSUV、新型「ティグアン」が2024年11月19日に販売を開始した。

全長が若干拡大

3代目となる新型のボディ・サイズは、全長×全幅×全高=4545×1840×1655mm。先代4515×1840×1675mmだったので、全長は30mm伸びた。また、ホイールベースも5mm伸張している。プラットフォームは、「MQB」からアップデートされた「MQB evo」ベースになった。

ヘッドライトには進化した「IQ. LIGHT HD」を「エレガンス」(Elegance)と「R-ライン」(Line)に標準装備。片側1万9200個の高精細なマルチ・ピクセルLEDの搭載により、従来よりも細かい制御が可能になり、夜間や暗い場所での視認性を高めた。



ガソリン・マイルド・ハイブリッドとディーゼル

日本仕様に設定されるパワートレインは、「eTSI」と呼ばれるティグアン初の1.5リッター直4ターボのマイルド・ハイブリッドと、「TDI」の名称でお馴染みの2.0リッター直4ディーゼル・ターボの2機種。1.5リッターは前輪駆動で、ディーゼルはフルタイム4WDシステムの「4モーション」を組み合わせる。トランスミッションは、全車デュアルクラッチ式7段自動MTのDSGだ。

1.5リッターは、最高出力150ps、最大トルク250Nmの最新世代エンジンで、4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止して走行する気筒休止装置は改良を加えることで効率を向上。さらに、回生エネルギーを蓄えるリチウムイオン・バッテリー、オルタネーターとスターターの役割を果たす水冷式ベルト駆動スターター・ジェネレーターを組み合わさせた48Vマイルド・ハイブリッドを初搭載。走行中にエンジンの停止と再始動を行い、コースティング走行に切り替えることもできる。



TDIはツイン・ドージング・システムを搭載

ディーゼルは、193psの最高出力と400Nmの最大トルクを発揮。窒素酸化物(NOx)の排出量を削減する尿素SCR(選択式還元触媒)システムを2つに増やした「ツイン・ドージング・システム」を搭載している。

アダプティブ・シャシー・コントロールの「DCC」が2バルブ独立制御式の「DCC Pro」に進化を遂げたのもトピックス。ダンパーの伸び側と縮み側が独立したオイル回路になり、それぞれ減衰力をコントロールできるため、ダイナミックな走りと快適な乗り心地を高いレベルで両立するという。さらに、「DCC Pro」は、電子制御ディファレンシャル・ロック(XDS)を高度に協調制御する「Vehicle Dynamics Manager」(ヴィークル・ダイナミック・マネージャー)と組み合わされていて、4輪を独立で可変制御することで、正確なステアリングレスポンスをさらに向上させたとしている。



空気圧式リラクゼーション・シートを採用

室内では操作系の進化や快適装備の強化も盛り込まれた。センターコンソールに配置される「ドライビング・エクスペリエンス・コントロール」は、オーディオの音量調整や運転モードの選択などへの素早いアクセスを実現した。また、進化した駐車支援システム「Park Assist Plus」(パーク・アシスト・プラス)の採用も見どころで、ステアリング操作に加えて、アクセレレーターとブレーキの自動操作が可能になっている。

また、エレガンスとR-ラインの前席両側にに空気圧式リラクゼーション機能を標準装備。オプションの「レザーシート・パッケージ」を装着すると、8種類のパターンから選択できる空気圧式リラクゼーション機能が前席両側に搭載される。加えて、シート・ベンチレーションにより夏場などでも快適性を維持できるほか、外気温を検知してシート・ヒーターとベンチレーションをオートに設定することもできる。



3グレード6モデル展開

グレードは同一車線内全車速運転支援システムや車線維持機能、レーンチェンジアシスト・システムなどの最新安全装備を標準化した入門グレードの「アクティブ」{Active}、IQ.LIGHT HDや前席両側のシートリラクゼーション機能が標準化されるエレガンス、スポーティな専用エクステリアをはじめ、専用シートや20インチアルミホイールを備えるR-ラインの3グレード。ガソリン、ディーゼルともに全グレードが用意され、計6モデル展開となっている。

価格は、1.5リッターのマイルド・ハイブリッドのアクティブが487万1000円、エレガンスが547万円、R-ラインが588万9000円、2.0リッター・ディーゼルのアクティブが561万9000円、エレガンスが621万8000円、R-ラインが653万2000円となっている。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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