2025.08.13

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永久カレンダーが100万円台で手に入る!フレデリック・コンスタント クラシック パーペチュアル カレンダー マニュファクチュール

部品点数を少なくした自社製ムーブメントが特徴のクラシック パーペチュアル カレンダー マニュファクチュール

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4月上旬にスイスで開催されたWatches & Wonders Geneva(W&WG)にてお披露目されたフレデリック・コンスタントの新作は信頼性の高いムーブメントを搭載するパーペチュアルカレンダーだ。新作モデルの詳細をENGINE時計委員のコメントとともにお届けする。

手の届く永久カレンダー

機械はおしなべて、同じ機能を実現する際にはパーツ点数が少ないほど壊れにくくなり、製造コストも抑えやすい。これを実践してきたのが、フレデリック・コンスタントの自社製キャリバーだ。

2016年に登場した永久カレンダーCal.FC-775は、月の大小をプログラミングしたカムを一般的な48カ月分ではなく12カ月分として、代わりに閏年表示用の歯車と同軸に2月29日を表示するためのカムを仕込むことで複雑な加工を簡略化し、パーツ数も少なくした。結果、永久カレンダー機構の信頼性は高まり、現実的な販売価格が実現できたのである。

72時間のロングパワーリザーブを備えるFC776はフレデリック・コンスタント34番目の自社キャリバー。美しい仕上げも魅力的だ。

そんな“手の届く複雑機構”が進化した。永久カレンダー用のモジュールは既存とほぼ同じだが、ベースムーブメントの変更によりこれまでの38時間駆動から72時間駆動としたのだ。ケース径も2mm小さい40mmに小径化。実用性と装着感はさらに高まり、サーモンピンクのダイアルの仕上がりも上々。にもかかわらず手の届く価格は健在である。これ以上、何を望む? 

フレデリック・コンスタント クラシック パーペチュアル カレンダー マニュファクチュール

2016年にブランド初の永久カレンダー搭載モデルとして誕生した「クラシック パーペチュアルカレンダー マニュファクチュール」の新しい進化モデルがおよそ10年ぶりに登場。

ステンレススティールケースはサイズを見直して40mmにリデザイン。ムーブメントは72時間にパワーリザーブ向上した自社キャリバーFC-776を搭載。

ヴィンテージライクなサーモンカラーダイアルには格別な高級感が漂う。デザインとメカニズムの両面でアップデートを図りながらも、「手の届くラグジュアリー」という方針は今回も変わらない。自動巻き。5気圧防水。165万円。

問い合わせ=フレデリック・コンスタント相談室 Tel.0570-03-1988

文=高木教雄

(ENGINE2025年7月号)

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