2025.08.23

CARS

ぐっさんはカクカク・デザインのクルマが大好き! 山口智充さんがトヨタ・コンフォートをマイカーに選んだ理由が素敵過ぎた!!

ストンと垂直に落ちたテール・エンド。これで白飯食べられます」(ぐっさん)。

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カクカク・デザイン

ぐっさんはこのコンフォートのほかに三菱ジープJ59とマツダ・ボンゴ・ブローニイ・バンを持っている。すべてに共通しているのはカクカクしたデザインということだ。

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「もうカクカクが大好きですね。はい、ここがボンネット! はい、ここがトランクとハッキリわかるクルマが好きです。昭和の子供たちがクルマの絵を描くとそうなるじゃないですか。あのカタチです。いま、どんどんSUVになっていますよね。あのトヨタ・クラウンだってぬめっとしたデザインになっちゃいました。もう、セダンは世の中からなくなるんじゃないかと思うほどです。そんな時代だからこそ、こんなザ・セダンみたいなクルマがいいんです」

ぐっさんは、LPガスではなくガソリン、4ATではなく5MT、フェンダー・ミラーでなくドア・ミラーという条件で探した。

ぐっさんの言葉に促されてコンフォートを見ると、確かになんとも言えない味わいがある。派手なところはまったくないけれど、見れば見るほど心にじわじわ来る何かがある。

「そうでしょう! じわじわくるからもう1回買ったんです。これを買った日、国道のバイパスでシフトアップしながら“そうそう、これこれ!ヒャッホー!”と声を上げました。それほど2度目は嬉しかった」

じわじわと訴えかけて来るのは、コンフォートが持つアナログ感かもしれない。電子制御、デジタル・パネルが当たり前の時代に取り残されてしまったかのような存在感。それがかえって新鮮に映る。

ぐっさんは自分で操作することにこだわる。

「いま、アナログ・レコードが大ブームじゃないですか。それは昭和を懐かしんでいるおじさんたちだけじゃなくて、モノとしていいと思っている若者が買っているからです。クルマも同じじゃないですか? 旧車イベントの駐車場にたかっているおじさん達に交じって、若い人が見たこともない旧いクルマにカッケー!と言っているわけですよ」

だからおじさんたちは自分のフィールドでワクワクしていればいいのだとぐっさんは言う。そうすれば、その背中を若者が見てカッコイイと思ってくれるはずだと。

一方、街を走るクルマを見てワクワクすることがなくなったという。

「いまはクルマのデザインが飽和状態になっているような気がします。進化してますというのをアピールするために余計なものがいっぱい付いている気がする。だからモーターショーで新型車の隣に初代が並んでいると、みんな初代の方にたかっちゃう。テレビ番組を作るおじさんたちが若者の流行に合わせていくと、寒いものになるように、クルマも安全と環境ばかりに合わせに行くと、走る家電みたいなものになってしまうと思います」

後篇【「窓は手回し」 ”ぐっさん”山口智充が「元教習車」の”不便すぎる”トヨタ・コンフォートを”2台目マニュアル”で購入した理由】では、ぐっさんの仕事哲学と愛車のコンフォートの意外な共通点をお届けする。

文=荒井寿彦 写真=長尾真志

(ENGINE2025年7月号)

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