2025.06.17

CARS

646馬力のオープン・エア体験ができる コルベットZ06コンバーチブルがいよいよ上陸

シボレー・コルベットZ06のコンバーチブルが上陸。

全ての画像を見る
シボレー・コルベットZ06に、コンバーチブルが追加設定された。これまで、日本仕様のZ06はルーフ・パネル脱着式クーペのみだったが、いよいよリトラクタブル・ハードトップが選択できるようになった。

レーシング・カーと設計を共有


Z06は、かつて2代目コルベットでハイ・パフォーマンス仕様に与えられた名称で、C5こと5代目コルベットで復活。現行モデルはル・マン24時間を含むWECや、デイトナ24時間をはじめとするIMSAを戦ったレーシング・カーのC8.Rと設計の多くを共有して開発された。現在、レース・シーンではC8.Rの後継にあたるZ06 GT3.Rが活躍している。



レーシング・エンジン譲りのLT6型5.5リットルV8 DOHCを搭載し、市販自然吸気エンジン最強を謳う646ps/623Nmを誇る。0-97km/h加速は、オプションのZ07パフォーマンス・パッケージ装着車で驚異の2.6秒を叩き出す。



コンバーチブルにはZ07のメニューのうち、190万円相当のブレンボ製パフォーマンス・カーボン・セラミック・ブレーキを標準装備。オレンジの専用ブレーキ・キャリパーが目印で、耐フェード性向上と、鋳鉄ブレーキに対し約50%のバネ下重量削減を実現する。

電動式リトラクタブル・ハードトップは、ベーシックなコンバーチブル同様に約16秒で開閉し、約48km/h以下であれば走行中でも操作可能。また、エンジン・ルーム上に収納されるため、オープン時でもクーペと同等の荷室用量が確保される。

日本導入モデルは、最上級の装備内容となる3LZ仕様。ボディ・カラーはアークティック・ホワイトとシーウルフ・グレー・トライコートの2色で、ルーフはブラック。内装色はアドレナリン・レッド・ディップドのみの設定となる。価格は2920万円。



あわせて、コルベットのクーペ2LTとコンバーチブルに、限定モデルのイエロー・ジャケット・エディションが登場。日本ではこれまで選択できなかった外装色のコンペティション・イエロー・ティントコート・メタリックにブラックのテールパイプ、カーボン・フラッシュの専用ホイールなどを組み合わせ、スズメバチの一種にちなんだ車名にふさわしいアピアランスとなっている。



ジェット・ブラックのキャビンには、日本未導入のオプションである、ダーク・フィニッシュ・アルミ加飾のステルス・インテリア・トリム・パッケージを採用。





加えて、2LTクーペにはオプション設定のフロント・リフト・ハイト・アジャスター、コンバーチブルにはオプションのクリア・ウインドウ付きエンジン・ベイ・パネルや、通常設定のないGT2シートを特別装備する。各モデル15台の計30台のみ販売され、価格は1575〜1945万円。

蛇足だが、Z06の表記はZに数字の0と6で、C5で日本に初お目見えした当時は『ゼットゼロロク』と読まれることも少なくなかった。

だが、現在はアメリカ的に『ズィーオーシックス』が一般的である。あるベテラン編集者は、広報車を借りる際「ゼットゼロロクを」と伝えたら、貸し出し担当者に「ズィーオーシックスですね?」と確認されたらしい。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement