2025.07.09

CARS

いち早く車内を冷やす方法とは? 夏のクルマの暑さ対策|今すぐ確認したい便利機能

暑い車内にいると熱中症のリスクもある

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夏の屋外駐車場にクルマを停めてエンジンを切ると、あっという間に車内が暑くなる。炎天下に駐車したクルマの中に居続けると非常に危険だ。最悪の場合、命に関わる。また、屋外駐車場に止めたクルマに乗り込むと、ものの数秒で汗が吹き出る。このようなときにいち早くクルマの中を冷やす方法はあるのだろうか。今回は、夏のクルマの中に籠もった暑い空気を効率的に冷やす方法を解説する。

夏のクルマはサウナ状態

JAFのテストによると、外気温35℃の場所にクルマを放置すると、車内は50℃以上、ダッシュボード上は70℃以上になると報告されている。



また、クルマの暑さ対策として、サンシェードをフロントガラスに装着したり、日陰に駐車したりするなど、さまざまな方法を講じても夏のクルマの中は暑くなる。高温になった車内はサウナ同然。もちろん、長時間居続けるのは非常に危険だ。

しかし、暑くなったクルマに乗り込んで出かけなければならないときがある。このようなときは、いち早く車内の熱気を放出し、エアコンで車内を冷やすのが効果的だ。

クルマの中に籠もった暑い空気を効果的に逃がす方法

クルマの中に籠もっている暑い空気を逃がす方法として、窓を開けたり、ドアを開け閉めしたりするなどがある。これらの方法は、車内に籠もった熱気を排出するのに有効だ。

また、クルマによって異なるが、スマートキーの解錠ボタンを長押しすると、窓が全開になる機能を持つものもある。このような機能があるクルマの場合、車内に入ってACCオンまたはエンジンをかけて窓を開けるという手間を省くことができる。



なお、スマートキーの解錠ボタンの長押しで窓を全開にできるクルマは、スマートキーの施錠ボタンを長押しすることで窓を閉められる機能もセットになっている場合が多い。クルマから降りた後、窓を閉め忘れたことに気づいたときに役立つ機能だ。

ただし、スマートキーの解錠・施錠ボタンの長押しで窓の開閉ができるかどうかはクルマによって異なる。もし、所有しているクルマのスマートキーで窓の開閉ができるようであれば、有効に活用して、車内の熱気逃しや窓の閉め忘れの時に使うとよいだろう。

エアコンを使うときは熱気を逃してから

車内をいち早く冷やそうとエアコンを使うという方も多い。しかし、内気循環でエアコンを使用した場合、50℃超の車内の空気を冷やすことになる。それであれば、車内の温度よりも低い外気を冷やす方が、より早く冷たい風になるだろう。そのため、エアコンを使う場合は、クルマの中に籠もった熱気を逃がしてから車内の空気を冷やすことをおすすめする。



すぐにクルマを動かさなければならないものの窓を開けたくないときや急な雷雨により窓を開けられない場合は、最初に外気循環で車内の熱気を抜きながら冷風を送り、クルマの中に溜まった暑い空気が抜けてから内気循環に切り替えると効果的だ。

クルマだけでなく乗員の暑さ対策も忘れずに

ここまで暑くなってしまったクルマの中の熱気を逃がす方法を中心に解説してきたが、車内をいち早く冷やす方法だけでなく、乗員の暑さ対策も忘れてはならない。



クルマに乗る人の暑さ対策には、飲み物や冷感タオルなどがある。クルマに乗っている間に暑さによって体調を崩さないようにするためにも、夏にクルマで出かけるときは万全の対策をとることを忘れないようにしておこう。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)

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