BYDが第2弾となる小型EV「ドルフィン」を追加　注目は幼児置き去りを検知する安全装置の設定

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中国の自動車メーカー、BYDが日本市場で2モデル目となるコンパクト・サイズの電気自動車＝バッテリーEV（BEV）、「ドルフィン」を発売した。

イルカの意匠をデザインに取り入れる

エクステリアは車名のとおりイルカをモチーフとし、丸みを帯びたボディ・ラインに、海面から飛び出すときの躍動感を表現したという2本のウエスト・ラインを組み合わせている。ヘッドライトはLED式で、自動点灯／消灯とハイビーム・アシスト、LEDデイタイム・ライトを備える。

VWゴルフとほぼ同サイズ

ボディ・サイズは4290×1770×1550mm、ホイールベースは2700mm。全長はほぼフォルクスワーゲン・ゴルフと同サイズ。全高の1550mmは日本の駐車場事情を考慮し、ほかの市場向け仕様よりも20mm低い。最小回転半径は5.2mだ。

インテリアは穏やかな波をイメージしたダッシュボードや、イルカのフィンのようなドア・ハンドルを採用。キャビンは5人乗りで、荷室容量は345〜1310リッターだ。

モーターと電池の違いで2グレード

プラットフォームは兄貴分の「アット・スリー」と同じ「eプラットフォーム3.0」を採用。ベース・グレードと高出力モーターと大容量バッテリーを組み合わせた「ロングレンジ」の2グレード。また、ベース・モデルがトーションビーム式なのに対し、ロングレンジがマルチリンク式といったようにリア・サスペンションの形式も異なる。

バッテリー容量はベース・グレードが44.9kWh、ロングレンジがアット・スリーと同じ58.56kWh。モーター出力はベース・グレードが95ps/180Nm、ロングレンジが204ps/310Nmで、いずれも1つモーターを前に積んだ前輪駆動となる。WLTCモードの航続距離はベース・グレードが400km、ロングレンジが485km。外部給電にも対応している。

注目は、幼児置き去り検知

アクティブ・クルーズコントロールをはじめ、最新の運転支援装置を装着。興味深いのは幼児置き去り検知システムで、ミリ波レーダーにより車内に残された子供やペットなどの動きを感知すると、ライトを点滅させホーンを鳴らし、室内の異常を周囲に知らせる。

ボディ・カラーはベース・グレードがモノトーンの3色、ロングレンジがボンネットとルーフをボディと塗り分けた2トーンの4色で、内装はそれぞれ3色を用意する。

価格はベース・グレードが363万円、ロングレンジが407万円。エコカー補助金（CEV補助金）の65万円を差し引くとベース・グレードは300万円以下となる。