2025.08.21

CARS

クルマのエアコンは外気導入を基本にしておいたほうがいい?その理由を解説

エアコンは外気導入にしておいた方がいい理由とは

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クルマの中を快適にする装備の1つでもあるエアコンは、今や欠かすことができない装備品となっている。このクルマのエアコンには、外気導入と内気循環を選ぶことができる。オートエアコンにしていればいいと思っている方も多いかもしれないが、実はエアコンは外気導入を基本にしておいた方がいい。今回はその理由を解説する。

クルマのエアコンの外気導入と内気循環とは?

クルマのエアコンで選ぶことができる外気導入は、文字通り外気を取り入れるモードだ。そのため、車外の新鮮な空気を取り入れながら室内を快適にすることができる。



一方、内気循環は、車内の空気を循環させるモードだ。外気を遮断できるため、車外の臭いや花粉などが気になるときに使用すると良い。また、冷房や暖房の効果が高められるといった特徴もある。

それぞれに特徴があるが、実はエアコンのモードは外気導入を基本にしておいた方がいい。その理由とは何なのだろうか。

外気導入にしておくほうがいい理由をズバリ解説

エアコンを外気導入にしておいた方がいい理由は、内気循環にしておくと車内の二酸化炭素濃度が高くなり体調不良を引き起こす可能性があるためだ。



JAFのテストによると、同一車種かつ同条件で外気導入と内気循環を比較した結果、内気循環にしているクルマの方が車内の二酸化炭素濃度が高くなった。加えて、乗車している時間が長くなるほど、室内の二酸化炭素濃度も高くなっていた。

車内の二酸化炭素濃度が高くなると、眠気や疲労を感じやすくなるだけでなく、人によっては頭痛など体調不良を引き起こす場合がある。このようなことから、クルマのエアコンは、基本的に外気導入にしておいた方がいいといえるだろう。

内気循環はいつ使う?

基本的に外気導入にしておいた方がいいエアコンの内気循環は、いつ使うモードなのだろうか。

それは、渋滞時の走行やトンネル通過時など外気の排ガスや臭いを取り入れたくないとき、車内の空気をすぐに冷やしたいときなどだ。



ただし、内気循環のままにしておくと時間の経過とともに車内の二酸化炭素濃度が高くなり、体調不良を引き起こす可能性があるため、内気循環の使用は最小限にとどめておいたほうがいいだろう。

クルマのエアコンは基本的に外気導入にしておこう

ここまで外気導入にしておくほうが良いということについて解説してきたが、その他にも、外気導入のメリットがある。

それは、飛び石によるフロントガラスのひび割れ範囲拡大の防止だ。

クルマのエアコンを内気循環にしておくと、車内と外気の気圧に差が生じたり、温度差が発生したりする。この圧力や温度の差が大きいほど、飛び石を受けたときのひび割れ範囲が広くなる。



このような危険性もあることから、クルマのエアコンは外気導入にしておくとよい。

運転中に体調不良を引き起こしたり、飛び石を受けてフロントガラスがクモの巣状態になって運転できなくなったりしないようにするためにも、クルマのエアコンの設定を見直してみてはいかがだろうか。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)

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