2025.11.15

CARS

ホンダ・プレリュード復活記念 令和のデートカーを探せ フェアレディZは50代以上のカップル向けだと思いませんか

日産フェアレディZ、トヨタGR86、マツダMX-30。令和のデートカーに相応しいのはどれか?

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【全2回の(前篇/後篇)の前篇】

ホンダ・プレリュードが復活して国産プレミアム・スポーツが俄然気になるようになってきた。かつてデートカーとして一世を風靡したプレリュード。80〜90年代のデートカー最盛期に青春を過ごした自動車ライター 西川淳(60歳)とバブル後がメインの副編集長 サトウ(45歳)、そしてZ世代の編集部の最若手ムラヤマ(25歳)の3世代で大激論! 果たして、令和のデートカーとはどんなクルマなのだろうか。日産フェアレディZ、トヨタGR86、マツダMX-30を引っ張り出して座談会を行った。

***

デートカーってどういうクルマ?

村山 ホンダ・プレリュード復活記念、令和のデートカーを探せと題して、手頃で身近な国産ブランドのクルマを集めてみました。



西川 ボクは今年で還暦なんだけど、20代と40代の二人にとって、デートカーってどういうクルマなの?

佐藤 簡潔にいって“女の子と二人で乗るクルマ”ですかね……。

西川 二人で乗ることそのものに意味があるわけだ。村山くんは?

村山 異性と乗っていて車内の時間それ自体が楽しいクルマですかね。

西川 ほほぅ、二人ともなかなかのジェントルマンだね。この時点で認識が違うんだよね。なんせ、僕らにとってクルマとは女の子を落とすためのベストツールだったから。

佐藤 女の子がクルマに反応しちゃうってことですか?!

西川 してたねぇ。だから、車種もだけど、グレードも大事だった。

佐藤 へぇ~、なんだか驚きです。



西川 クルマって、そもそもがコミュニケーションのツールだったのよ。スマホもないから直接声を掛けるしか女子と知り合うきっかけがなかった。合コンとナンパはあったけど。するとクルマが最も有効だったわけ。合意すればいきなり二人きりになれるし。若い世代がクルマに乗らないのは携帯にお金がかかるからだ、なんて言われてきたけど、実はそれだけじゃなくてコミュニケーションのツールとしてクルマがさほど重要でなくなったというのもあると思うな。

村山 そんなの想像できない(笑)。

西川 だから、駅や家の近所で偶然を装ってクルマから声をかける。どこそこまで送るから乗りなよ! とか。そういう時に女の子が乗ってみたいと思ってくれるようなクルマが強いデートカーだった。つまり自力本願ではなく車力本願。そうすると畢竟、有名ファッション・ブランドと同じで、人気のあるクルマじゃなきゃ。みんなが知っていて、憧れていて、自慢できるような。カテゴリーはこの際カンケーなし。王道はトヨタ・ソアラやホンダ・プレリュードだったけど、4ドアでもイケてた。東京ならBMW3シリーズとかガイシャもありだったろうね。田舎じゃトヨタのクラウン・ロイヤルサルーンやマークIIグランデでも良かった。けれど、日産のセドリックやスカイラインはイマイチでさ。



佐藤 え~! 同じカテゴリーでも○と×があったんだ!

西川 ソアラはいいけど僕のセリカXXはモテなかった。中身は一緒やのに。今日乗ってきたZや86の先祖もいまいち反応は鈍かったと思うよ。

村山 誰もが知る人気車じゃなかったんですか!

西川 みんな知ってはいたけど、シティ派じゃないというか、アカ抜けないというか。

佐藤 今ならメルセデスのGクラスとかが強いデートカーの典型ってことですかね?

西川 そうそう。でね、何が言いたいかというと現代のデートカーとはなんぞや、という定義をここではっきりさせておきたいな、と。



佐藤 昔は女性を落とすツール。

村山 今は、一緒に乗って楽しいクルマ。

西川 親しい女性と楽しく過ごせるようなクルマが多分“令和のデートカー”なんじゃないかと思う。

村山 その考えしかなかったなあ。

佐藤 確かにカノジョがそこにいる前提でした。

西川 ボクらはいない前提、というか、いっぱい欲しかったからさ!

村山 話の起点が違いすぎる!(笑)

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