2025.11.18

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かつての「日産テラノ」は米国で進化していた!顔つきが一新され3列シート8人乗り仕様も選べる「パスファインダー」2026年型が発表

かつて「テラノ」だった「パスファインダー」が2026年型に進化!

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2025年11月13日、日産は大胆なデザインと強化されたテクノロジーを備えた2026年型パスファインダーを発表した。新しくなったパスファインダーは、11月21日から30日まで開催されるロサンゼルスオートショー(LAショー)で初公開される。

細かな変更だが全体的に質感がアップしたエクステリアやインテリア

2026年モデルのパスファインダーは、フロントとリアまわりが新しくなり、より存在感のあるスタイリングとなった。SLとプラチナグレードでは、ルーフレールもシルバーからブラックに変更されている。

日産パスファインダー(2026年型)

また、プラチナグレードでは、新意匠の20インチホイール、新しいキルティングパターンを採用したシート、木目調トリムなどにより、さらに洗練された印象となっている。

日産パスファインダー(2026年型)

インテリアは、デザインを一新したダッシュボードや12.3インチのタッチスクリーンを標準装備。インフォテインメントシステムの下には、エンボス加工された「PATHFINDER」の文字が配されている。

日産パスファインダー(2026年型)

その他にも、ワイヤレスApple CarPlayとワイヤレスAndroid Autoを標準化している。また、SLグレードには、12.3インチのデジタル・インストルメント・クラスターが装備された。

3列シートを備えるSUV「パスファインダー」はファミリー層の使い勝手も考えられている

パスファインダーは、キャビンと荷物に十分なスペースを備えている大型SUVだ。

シートレイアウトは、3列シート8人乗り、または2列目がキャプテンシート仕様になる7人乗りとなる。また、2列目シートを前方に倒せば、3列目シートへ簡単にアクセスができる。

日産パスファインダー(2026年型)

さらに、日産のLATCH AND GLIDEテクノロジー(チャイルドシートを装着した状態でも2列目シートの倒し込みとスライドが可能な機能)によって、ファミリーカーとしての使いやすさも考慮されている。

荷室は、3列目シートの後ろに16.6立方フィート(約470リッター)の収納スペースを備えている。 2列目と3列目を倒せば、80.5立方フィート(約2279リッター)まで拡大することが可能だ。

日産パスファインダー(2026年型)

バックドアは、SV、ロック・クリーク、SLグレードがパワーバックドア、プラチナグレードはハンズフリーパワーバックドアが装備される。

最大2.7トンも牽引できる能力を備えるパワートレインを搭載

2026年型パスファインダーには、レスポンスに優れた3.5リッターV6エンジンが搭載される。最高出力は284馬力、最大トルクは259lb-ft(351.2Nm)だ。トランスミッションは、9速AT(パドルシフト付き)となっている。

日産パスファインダー(2026年型)

インテリジェント4x4(ロック・クリークは標準装備)モデルを選べば、状況に応じて制御を変えられる「ドライブモード・セレクター」が装備される。ドライブモードは、自動、エコ、牽引、スポーツ、砂地、マッド、轍の7つだ。

日産パスファインダー(2026年型)

パスファインダーの標準牽引能力は3500ポンド(約1.59トン)。ロック・クリークやプラチナグレード、SV・プレミアム・パッケージ、SL・プレミアム・パッケージでは、牽引能力が6000ポンド(約2.72トン)に引き上げられる。

グレードは5グレード!特徴的なデザインの「ロック・クリーク」とラインナップ

パスファインダー(2026年型)のグレードは、S、SV、ロック・クリーク、SL、プラチナの5タイプ。堅牢な走りと印象的なデザインが特徴の「ロック・クリーク」グレードは、2026年型でもラインナップされる。

パスファインダー「ロック・クリーク」(画像は2025年型)

この「ロック・クリーク」グレードは、オフロード向けにチューニングされたサスペンション、高めの車高、オールテレーンタイヤを備えていることが特徴だ。また、専用のフロントバンパーとグリル、LEDフォグランプ、チューブラールーフラック、ロッククリーク専用レザーレットシート、ラバレッドのインテリアステッチなど、他のグレードと異なる装備もポイントとなっている。

パスファインダー「ロック・クリーク」(画像は2025年型)

2026年の新パッケージ「ロック・クリーク・プレミアム・パッケージ」には、パノラマ・ムーンルーフ、ワイヤレス充電、荷室スペースの12ボルト電源コンセント、ヒーター付きステアリング・ホイールなど、快適性と利便性を高める装備が充実している。

かつて「テラノ」として販売されていたSUV「パスファインダー」は米国で確実に成長している!

日産パスファインダーは、かつて日本市場で「テラノ」として販売されていた。2004年に発売された3代目以降は、米国での生産・販売へと移行。現行モデルは、通算5代目(2021年〜)となる。

パスファインダー「ロック・クリーク」(画像は2025年型)

日本国内でもSUVをファミリーカーとして使うユーザーも一定数いることから、パスファインダーは日本市場でも受け入れられる可能性は高いだろう。

ただ、現行パスファインダー(2026年型)のサイズは、全長5021mm、全幅1978mm、全高1800mm。実際に使うとなると、日本の道路事情ではやや厳しいのかもしれない。とはいえ、全長5350mm、全幅2030mm、全高1945-1955mmのパトロールが2027年前半に日本市場に導入されることを考えれば、需要が全くないとは言えないだろう。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)
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