2025.12.05

CARS

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現代のMINIは今のクルマに求められる社会的な要素と文化的な要素を、高い次元で両立している! 中でもそれがひときわ際立っているのが「MINIエースマン」だ!

横浜市内の銀杏並木を行くMINIエースマンSE。

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現在のMINIは、そのすべての基本となる3ドアの「クーパー」や、余裕あるスペースを備える「カントリーマン」でも、電気自動車をラインナップの中で展開している。けれど、実は革新的な構造という意味で、クラシックMiniの思想をもっとも色濃く継承しているのは、実はクロスオーバー・スタイルの「エースマン」ではないか、と自動車ジャーナリストの森口将之は考察する。

MINIのルーツを振り返る


MINIと言えば、今はファッショナブルなプレミアム・コンパクトとして認識している人が多いだろう。しかしルーツにあたるクラシックMiniが生まれた背景には、エコが関係していた。



中東地域で勃発したスエズ危機がきっかけで石油不足が深刻になり、経済的な小型車が求められたことを受けて、1959年に生まれたからだ。



それまでノーズに縦置きして後輪を駆動していた直列4気筒エンジンを横向きに積んで前輪を駆動し、ボディはホイールを四隅に置いたうえに、キャビンとトランクを一体化した2ボックス・スタイルを採用。その後のコンパクト・カーの基本形を創造したことは、多くの人が知っているだろう。 



クラシックMiniはモータースポーツでの活躍も有名だが、もうひとつ注目したいのは、その革新的なコンセプトゆえ、知識人や文化人からも支持されたことだ。

エリザベス女王をはじめ、ポール・マッカートニー、ツィッギーなどが、自らステアリングを握った。生まれながらにしてファッショナブルな存在でもあったのだ。



こうした背景を振り返ると、今のMINIの立ち位置に納得するし、電気自動車を用意しているのは当然だと思える。

MINIの電気自動車の歴史は、多くの人が想像するより長い。最初に登場したのは2008年で、世界各地で実証実験を重ねた。日本でも2011年に14台を使い、2つの時期に分けて、それぞれ約5カ月間も実験の参加者に使ってもらっていたことを記憶している。

ここで得られた知見が、BMWグループ初の量産電気自動車であるi3をはじめ、多くのモデルで生かされ、MINIの電気自動車に受け継がれているというわけだ。最近になって電気自動車を送り出したブランドとは、経験値が大きく違うことがお分かりだろう。

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絶妙なコーディネート


こうしたプロセスを経て生まれた現行MINIの電気自動車は、もっともミニマムなクーパー3ドア、コンパクトなクロスオーバー・スタイルのエースマン、余裕のあるスペースを備えたカントリーマンの3車種に用意されている。



今回乗ったエースマンは、電気自動車として専用設計された。全長4080mm、全幅1755mm、全高1515mmというボディ・サイズは、狭い道が多く立体駐車場も多い日本の都市に合わせたような数字である。



おなじみのグリルとヘッドライトからなる顔つきはMINIそのもの。そのうえでエッジの効いたデザインのLEDアダプティブ・ヘッドライトやホイールアーチでSUVらしさ、クリーンなサイド・パネルやフラッシュ・サーフェスのドア・ハンドルで電気自動車らしいモダンなテイストを出している。



66年にわたる伝統をしっかり受け継ぎながら、そこに革新的なエッセンスを盛り込む。手法を誤ればチグハグに見えてしまうほど大胆なのに、目の前に置かれると絶妙なコーディネートに感心する。





しかもフロントのLED デイタイム・ランニング・ライトのリング、ユニオン・ジャックをモチーフとしたLED リア・コンビ・ランプは、光り方を3種類から選べる、シグニチャー・ライトになっている。MINIならではの遊び心を、こういうところに盛り込んでくるとはさすがだ。

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伝統と革新の融合は室内にも


インテリアはエクステリア以上に見どころが多い。まず目につくのは、クラシックMini由来の大きな円形センター・ディスプレイをマルチ・ファンクション・ディスプレイとして活用し、速度計なども収めたことだ。



とはいえスピードなどはフル・カラーのヘッド・アップ・ディスプレイにも表示されるので、慣れ親しんだ運転環境が失われたわけではない。ここでも伝統と革新の融合を見ることができる。

ディスプレイにはもちろんナビが表示できるし、音声操作にも対応。専用スマートフォンのアプリとも連動していて、キーの代わりにスマホでドアのアンロック/ロックもでき、事前にナビの目的地を設定したりすることも可能だ。



しかも直径240mmのそこには、コンフォートなコア・モード、スポーティなゴーカート・モード、高効率なグリーン・モードのほか、タイムレス、バランス、ビビッドといったメニューもあり、好きな写真を背景に入れたりというパーソナル設定もできる。

自分が望むドライビング・スタイルを選択するだけでなく、その日の気分によってもビジュアルを変えることができるという。MINIがクルマのあるライフスタイルをしっかり考えていることが伝わってくる。

造り手の明確な意思を感じる


インパネやドア・トリムがファブリック調の素材で覆われたことも特徴。メーター以外もクラシカルな雰囲気だった以前のMINIと比べると、色使いを含めてカジュアルになった。





しかも前述したモードに合わせて、アンビエント・ライトが色分けされるほか、モードによってはインパネのグラフィックの部分も光るようになっている。まるでプロジェクション・マッピングを思わせる演出だ。



さらにこのインパネやドア・トリムなどに使われているのは、リサイクル素材でもある。シートやステアリングなどにはレザー・フリーのマテリアルを用いており、ホイールも再生アルミを最大で70%使用した素材を活用しているという。



電気自動車は走行中に排気ガスを出さないことがアピール・ポイントになっているが、それ以外の面でもサステナビリティであろうという、明確な意志を感じる。

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クラシックMiniの思想は生き続けている


円形センター・ディスプレイの下にあるトグル・スイッチも、MINIらしいインターフェイスだ。スターターは昔のキーのように捻り、ギア・セレクターやドライブ・モード切り替えはシンプルな上下操作。直感的で分かりやすいうえに、シート間を収納スペースとしてフル活用できるようになった。





キャビンのスペース・ユーティリティも記しておきたい。全長約4mで、背もさほど高くないのに、身長170cmの僕なら、リア・シートでも楽に過ごすことができる。



電気自動車にありがちなフロアの高さを感じないのが、とりわけ素晴らしい。

このあたりは電気自動車の豊富な経験も関係しているだろうが、それとともにクラシックMiniの卓越した空間効率が、今に生き続けているような気もする。



リア・シートを立てた状態でも300リットル、畳めば1005リットルが得られるラゲッジ・スペースを含めて、ここにも伝統と革新の融合を感じるのである。

レスポンスは確実にエンジンのMINIを上回っている


MINIエースマンには“E”、“SE”、“JCW(ジョン・クーパー・ワークス) E”の3グレードがある。フロントに積まれ前輪を駆動するモーターの最高出力と最大トルクは、グレードごとに異なっている。



今回試乗した“SE”は最高出力218PS(※計算値)、最大トルク330Nmを発生する。ガソリン・エンジンなら3リットル自然吸気クラスであり、加速に不満を覚えることはまったくない。



アクセル操作に対するレスポンスは、確実にガソリン・エンジンのMINIを上回っており、ドライバーとクルマの距離が、さらに縮まったような感覚だ。



しかも前に紹介したドライブ・モードをゴーカート・モードに切り替えると、エンジン・サウンドを思わせる響きが耳に届いてきて、その気にさせる。もちろん電気自動車ならではの静かな走りを堪能できるモードもある。気分によって動と静を選べるところもまた、エースマンの魅力だ。



カチッとした剛性感を備えるボディとクイックなステアリングがもたらす俊敏な身のこなしは、MINIそのもの。長さに対して広めの幅、電気自動車ならではの低い重心も効果を発揮しているだろう。



それでいて乗り心地は荒くはなく、高速道路では高度な先進運転支援システムのアシストもあって、安楽なクルージングを続けられる。満充電での航続可能距離は414kmなので、片道150kmぐらいの日帰りドライブは無充電で行けそうだ。



MINIは今のクルマに求められる社会的な要素と文化的な要素を、高い次元で両立している。その中でもひときわ際立った存在が、エースマンなのだという思いに至った。

文=森口将之 写真=岡村智明

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BMWグループが提供する電気自動車の充電サービス「MINI CHARGING」は、提携するe-Mobility Powerの全国の公共充電ネットワークへ、簡単・便利にアクセス可能。現在MINIの電気自動車を購入すると、e-Mobility Powerネットワークでの、最大12か月間の充電無償サービスを提供中。月額基本料金と充電料金の両方が無償となる。

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■MINIエースマンSE 
駆動方式 フロント1モーター前輪駆動
全長×全幅×全高 4080×1755×1515mm
ホイールベース 2605mm
車両重量 1740kg
モーター 交流同期電動機
駆動用バッテリー総電力量 54.2kWh
最高出力 218PS(※計算値)/7000rpm
最大トルク 330Nm/50-4500rpm
トランスミッション 1段AT
サスペンション (前)マクファーソンストラット+コイル
        (後)マルチリンク+コイル
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤ(前後) 225/45 R18
車両本体価格 562万円〜

※このページで使用している画像は、オプション装備等を含んでいます。

問い合わせ先:MINIカスタマー・インタラクション・センター
0120-3298-14(平日:9:00~19:00/土日祝:9:00~18:00)

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