2026.01.04

CARS

3年越しの進化!「ケータハム・プロジェクトV」が量産へさらに一歩前進

英ケータハムのフル電動スポーツカー「プロジェクトV」がまたまたオートサロン会場にやって来る!

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日本最大級の自動車ディーラー・グループの一つである、VTホールディングス傘下の英ケータハム・カーズ。今回同社より発表されたのは、英国ライトウェイト・スポーツの電動化という野心的プロジェクトの最新章だ。

東京オートサロンとの3年越しの絆


2026年1月9日から千葉の幕張メッセで開催される東京オートサロンで、フル電動スポーツカー「プロジェクトV」の最新プロトタイプが世界初公開されることになった。



「ケータハム・プロジェクトV」は、2023年7月の英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたフル電動のスポーツカーだ。

日本では2024年の東京オートサロンでまずイメージ・カラーのグリーンのモデルがお披露目され、翌2025年の同イベントでは大きくイメージを変えた白い車両が展示された。



3年連続の東京オートサロンへの出展は、ケータハムによる極めて戦略的なプランといえる。熱心な自動車ファンが集まるカスタム・カーの祭典を発表の場とすることで、「プロジェクトV」の開発過程を共有し、フィードバックを得ながら量産化を進めことができるというわけだ。

こうして段階的に進化する姿をずっと追い続けることができるのは、新しいフル電動スポーツカーに期待する人々にとっても、何よりの喜びだろう。

ヤマハの心臓を持つ英国スポーツカー


「プロジェクトV」開発パートナーとして名を連ねるのは、ヤマハ発動機。かつてトヨタ2000GT やレクサスLFAのエンジンを手掛けたヤマハが、今度は e-Axle(電動駆動ユニット)で英国のライトウェイト・スポーツカーを支える。さらに台湾のXing Mobilityの液浸冷却バッテリー技術も、熱管理という電気自動車の課題に挑む。



2026年の東京オートサロン会場では最新プロトタイプ車両を展示するほか、開発パートナーであるヤマハ、Xing Mobilityの技術展示・実物紹介も行うという。詳細まで来場者に直接伝えることで、新しい領域への挑戦への理解を得ようとしているのだろう。

2024年、2025年と大きく違うのは、量産化に向けて開発・製作したプロトタイプの公開となる点だ。すでに継続的な走行テストを通じて、市販車に求められる走行性能や安全性能の確保に向け、仕上げを進めている。



2026年のプロトタイプの詳細はまだ分かっていないが、以前発表された資料からは、車体サイズは全長4255×全幅1893×全高1226mmで、ホイールベースは2581mmであること。ワイド&ローのコンパクトな車体は、カーボン・ファイバーとアルミニウムの複合素材のシャーシを採用し、車両重量1190kgを目標としていること。後軸上に搭載された272psのシングル・モーターと、容量55kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載し、0-62mph(約100km/h)加速は4.5秒未満、推定最高速度は143mph(約230km/h)で、航続可能距離は249マイル(約400km・WLTP モード)を目指していることなどが明らかになっている。







また「プロジェクトV」で注目なのは、2人乗り仕様だけでなく、2+1の3人乗り仕様も用意されていることだろう。

なお、すでにプロトタイプはかなり煮詰められた段階にあるようで「量産化を見据えた細部の熟成と検証を進め、ケータハムらしい“Pure.Simple.Fun.”をより確かなものにしてまいります」とのこと。

重量増が避けられない電気自動車ながら、いかにケータハムのDNAである軽さを維持できるか。この難題が、日本と英国のコラボレートによって解決される日は、そう遠くはないようだ。

ワンメイク・レースという楽しみ


なお、オートサロン会場での展示車両はもう1台ある。それが「ケータハム・セブン170Rカップ」だ。



これは2026年より日本で開始されるワンメイク・レース・シリーズ“ケータハム・カップ・ジャパン”用の競技車両。スズキ製の軽自動車用パワートレインを流用した「セブン170」をベースに、レース参戦に必要なアイテムを装備したモデルだという。



英ケータハムは1995年以来、エントリー・レベルのレース・シリーズである“ケータハム・アカデミー”を実施してきた。日本でもワンメイク・レースを展開することで、ケータハムの魅力はさらに多くの人に伝わるだろう。

出展車両:ケータハム・プロジェクトV最新プロトタイプ(世界初公開)、セブン170Rカップ

・プロジェクトV主要諸元(目標値含む)
全長×全幅×全高:4255mm×1893mm×1226mm
ホイールベース:2581mm
車両重量:1190kg
最高出力:200kW(272ps)
0-100km/h 加速:4.5秒未満
最高速度:約230km/h
航続距離:約400km(WLTP)
バッテリー容量:55kWh
駆動方式:RR(リア・モーター、後輪駆動)
開発パートナー:ヤマハ発動機(e-Axle)、Xing Mobility(バッテリー冷却技術)
デザイン:アンソニー・ジャナレリ(チーフ・デザイナー)
プロトタイプ製作:イタルデザイン

文=ENGINE編集部

(ENGINE Webオリジナル)

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