レクサスは、IS300hを一部改良するとともに、 特別仕様車“F SPORT Mode Black V”を設定し、1月8日から全国のレクサス店を通じて発売した。進化を続けるレクサスのコンパクトFRスポーツセダンはどのような進化を遂げたのだろうか。
進化を続けるコンパクトFRセダン「レクサスIS」はデザインだけでなく走りも熟成した
今回のレクサスISの一部改良では、「熟成」を開発のキーワードとし、これまでISが追求してきた「ドライバーがクルマと対話できる気持ちのいい走り」と「アグレッシブでスポーティなデザイン」にさらに磨きをかけている。

走りにおいては、電動パワーステアリング(EPS)を刷新し、ラックギヤにはバリアブルギヤを採用。交差点やワインディングロードでは少ない操舵角でも狙い通りにトレースでき、直進では高い安定性を実現している。

また、AVS(Adaptive Variable Suspension system)も改良し、車両安定性と乗り心地の良さを両立した。
エクステリアは、低重心かつワイドなスタンスをさらに強調した新たなフロントフェイスにより、力強く精悍なスタイリングとなっている。

インテリアは、コンパクトFRスポーツセダンのコックピットとして最も重要である機能性を考慮し、運転に集中できるデザインとなった。

センターディスプレイおよびTFT液晶メーターは、12.3インチに大型化され、高い視認性と操作性を実現している。

加えて、コンソール上面とスタートスイッチベゼルには、新規開発のオーナメントパネル 「Forged bamboo(竹を細かく砕いて、それを繊維樹脂と混ぜ合わせて成形した素材)」を採用。竹繊維の特徴的な陰影により、ISの力強い躍動感とスポーティなインテリアを演出している。

インテリアカラーには、太陽を覆う紅炎をイメージした新規開発の 「PROMINENCE(プロミネンス)」を設定。よりアグレッシブでスポーティな室内となっている。
現代のクルマに必須の安全機能やシステムも強化された
新しくなったレクサスISは、エクステリアやインテリア、走りだけでなく、予防安全パッケージLexus Safety System+の機能拡充や性能向上などもされている。機能や性能が向上した主なシステムは次のとおりだ。

・プロアクティブドライビングアシスト(PDA)の採用(運転の状況に応じたリスクの先読みを行い危険に近づきすぎないよう運転操作を支援する機能。主な機能は、歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援、先行車に対する減速支援、カーブに対する減速支援、信号がある交差点における右左折時減速支援、車線内走行時常時操舵支援)
・プリクラッシュセーフティ(PCS)の対象範囲・支援機能拡大(夜間の対自転車運転者、昼間の自動二輪車、交差点における出会い頭の衝突回避支援)
・レーダークルーズコントロール(ACC)の支援機能拡大(ミリ波レーダーおよび単眼カメラの検知範囲拡大などにより前方認識範囲が広くなったことで、先行車の認識、進路の判定、割り込み車の検知などに対する認識性能が向上。また、音声対話サービスを使用して設定車速と車間設定の変更が可能となった)
・ロードサインアシスト(RSA)の支援機能拡大(道路標識や信号に従っていないとシステムが判断した場合のドライバーへの告知機能に「赤信号」を追加)

・発進遅れ告知機能の支援機能拡大(先行車の発進を知らせる発進遅れ告知機能に信号切り替わり時の対応が追加された)
・レーンチェンジアシスト(LCA)の車線変更支援(高速道路や自動車専用道路を走行中かつ車線維持支援機能が作動中にドライバーがウインカー操作を行った際にレーンチェンジのための操舵・加減速・車線変更先車両監視の支援を行う機能)
・ドライバーモニター装着車は、プリクラッシュセーフティ(PCS)、レーダークルーズコントロール(ACC)、レーンディパーチャーアラート(LDA)、ドライバー異常時対応システムがユーザーの運転をサポート
・ソフトウェアアップデート(DCM=Data Communication Moduleによる無線通信でレクサス販売店へ入庫することなく性能向上のためのソフトウェア更新)
・プラスサポート(専用キーでのドア解錠でプラスサポート=急アクセル時加速抑制やLexus Safety System+の注意喚起をより安全な運転に繋がる方へ拡大する機能が自動で始動する)
・高度運転支援技術アドバンストドライブ(Lexus Teammate Advanced Drive=渋滞時支援機能。一定の条件を満たすとシステムが作動し、認知・判断・操作を支援することで、ドライバーの渋滞時の疲労を軽減する)
第5弾となる「特別仕様車“F SPORT Mode Black V”」も同時にデビュー
特別仕様車“F SPORT Mode Black V”は、これまでも販売されていた“F SPORT Mode Black”の第5弾モデルだ。

今回は、“F SPORT”をベースに、ブラック塗装を施したBBS製の19インチ鍛造アルミホイールを装着し、メーカーオプションでLEXUSロゴ入りのレッドブレーキキャリパーを選択できるようになっている。
インテリアは、ウルトラスエードのシートを採用し、ブラックを基調としたカラーコーディネートで、ISの特長である精悍なスタイリングにさらに磨きをかけた。

<IS300h 特別仕様車“F SPORT Mode Black V”特別装備>
・特別仕様車“F SPORT Mode Black V”19インチ鍛造アルミホイール (BBS製ブラック塗装)
・特別仕様車“F SPORT Mode Black V”ウルトラスエード(ブラック)/L-texスポーツシート(運転席ポジションメモリー/運転席・助手席ベンチレーション機能付)
・特別仕様車“F SPORT Mode Black V”ウルトラスエード(ドアトリムアームレスト/フロントコンソール上部)
新しくなったレクサスISの主要スペックや価格(580万円〜)

新しくなったIS300hの主なスペックは以下のとおりだ。
・全長:4720mm(従来比+10mm)
・全幅:1840mm(従来比±0)
・全高:1435mm(従来比±0)
・ホイールベース:2800mm(従来比±0)
・車両重量:1710kg
・駆動方式:2WD(FR)
・トランスミッション:電気式無段变速機
・乗車定員:5名
・タイヤサイズ:18インチ/19インチ

グレード別の価格は次のとおりとなっている。
・IS300h“F SPORT Mode Black V":675万円
・IS300h“F SPORT”:635万円
・IS300h“version L”:610万円
・IS300h:580万円

レクサスISは、デビュー以来マイナーチェンジや改良などを繰り返しながら現在も販売を継続しているFRセダンだ。次期モデルの話題があってもいいはずだが、今のところ噂を聞かない。もし、新型モデルがあるとするのならば、どのような姿になるのだろうか。レクサスの希少なFRセダンの次期型も気になるところだ。
文=ENGINE編集部
(ENGINE Webオリジナル)