寒波の影響で大雪になったり、雪が降ることがない地域での降雪を観測したりするなど、2026年の冬は厳しい道路状況が続いている。降雪量が多くなったり、路面凍結をしたりしたときは、タイヤチェーンを装着するが、実はこのタイヤチェーンには速度の制限がある。
チェーンの種類によって異なる!タイヤチェーンの制限速度とは?

チェーン規制が発表されたときに走行可能なタイヤチェーンは、金属製、樹脂製、布製だ。これらタイヤチェーンを装着した際は、チェーンの制限速度を超えないよう運転する必要がある。また、チェーンごとに制限速度が異なる。それぞれのタイヤチェーンの一般的な制限速度は以下のとおりだ。
・金属製:30km/h
・樹脂製:50km/h
・布製:40〜50km/h

なお、上記のチェーンの制限速度はあくまでも一般的なタイヤチェーンの制限速度だ。製品によって制限速度が異なるため、詳しくは購入したタイヤチェーンの取扱説明書で制限速度を確認し、説明書に書かれている速度を超えないよう注意して走行する必要がある。
クルマの取扱説明書にもタイヤチェーンの制限速度について記載されている
各クルマに備え付けられている取扱説明書には、タイヤチェーンを装着した際の注意点として制限速度について記載されている。
主要メーカーのタイヤチェーン装着時の注意点は以下のとおりだ。
トヨタ:装着したチェーンに定められた制限速度、もしくは30km/hのどちらか低い方をこえる速度で走行しない。
日産:タイヤチェーンに付属の取扱説明書で指定された速度で走行してする。
ホンダ:タイヤチェーンを装着したときは、30km/h以下の速度で走行する。(ホンダ純正オプションのスチールチェーンを装着している場合)
三菱:タイヤチェーンを装着したときは30km/h以下で走行する。(三菱純正オプションのスチールチェーンを装着している場合)
マツダ:タイヤチェーンを装着したときは、30km/h以下で走行する。30km/h以上で走行すると、タイヤチェーンにかかる負担が大きくなるため、チェーンが切れやすくなる。(マツダ純正オプションの金属製チェーンを装着している場合)

スバル:急発進、急加速、急ブレーキ、急ハンドルなどを避け、路面の
状況に合った安全な速度(30km/h以下)で慎重に運転する。(スバル純正チェーンを装着している場合)
スズキ:タイヤチェーンを装着して走行するときは、安全およびタイヤチェーン保護のためスピードを控えめ(30km/h以下)にし、急発進、急加速、急ブレーキ、急ハンドル、急激なエンジンブレーキなど「急」のつく運転をしたり、突起や穴を乗り越えたりしないようにする。(スズキ純正オプションのスチールチェーンを装着している場合)
上記の注意点は取扱説明書から一部抜粋したものだ。クルマの取扱説明書にも記載されているように、金属製のチェーンを装着している場合は30km/h以下、その他のチェーン(樹脂製や布製)はチェーンの説明書に記載されている制限速度以下で走行するのがタイヤチェーン装着時の速度となる。
タイヤチェーンを装着したときは“取り付け状態の確認”や“締め直し”も忘れずに!
タイヤチェーンを装着したときは、50m〜100mほど走行したタイミングで安全な場所にクルマを止め、チェーンが正しく取り付けられているか確認する。また、チェーンがたるんだり緩んだりしているときは、締め直しを行いチェーンが外れないようにしておく必要がある。

チェーンを装着して少し走行した後の取り付け状態の確認や締め直しを行わないと、チェーンが外れたり、ボディに当たったり、破損したりしてしまう。そのため、チェーン装着後の確認も忘れずに行うことが重要だ。
ちなみに、トヨタの取扱説明書には、「タイヤチェーン取り付け後0.5〜1.0km走行したら締め直しを行う」と記載されている。
タイヤチェーンの取扱説明書には、50m〜100mほど走行したら取り付け状態の確認をするよう書かれている。また、チェーンを装着して運転しているときに、異音がした場合は、安全な場所にクルマを停め、チェーンが正しく取り付けられているか、チェーンが外れたり破損したりしていないか確認するよう注意喚起もしている。

タイヤチェーンを装着したときは、チェーンの説明書に記載されている制限速度を守り、時々安全な場所にクルマを停めてチェーンの取り付け状態を確認しながら運転することが重要だ。
文=齊藤優太(ENGINE編集部)
(ENGINE Webオリジナル)