2026.03.19

CARS

2030年に向けた戦略を発表し新型Cセグメント・クロスオーバー「ストライカー」を初公開!【予想価格は400万円以下】欧州で躍進するダチア

ルノー・グループ傘下のダチアが2030年に向けた中期戦略“futuREady”を発表した。4台の純電気自動車の導入と、Cセグメントへの本格攻勢を軸に据えた内容で、あわせて新型クロスオーバー「ストライカー」が公開された。

欧州市場で圧倒的な存在感! コスト競争力と顧客ロイヤルティで築いた独自のビジネス・モデル


ダチアのここ数年の躍進はスゴイ。Bセグメントのハッチバック「サンデロ」は2025年も欧州全チャンネルで最も売れた乗用車となり、2年連続の首位を達成した。



個人向け販売に絞れば2017年から9年連続でトップという安定感だ。



2024年に登場したCセグメントのSUV「ビッグスター」も2025年下半期に早くも欧州Cセグメントの販売首位に躍り出た。また2004年の「ロガン」以来の累計販売台数が2025年末に1000万台を突破するという節目も迎えた。

強さの理由は徹底したコスト重視の設計哲学にある。西欧の競合に対して製造コストで15%の優位を持つとされ、流通体制についても徹底して無駄を省いている。顧客満足度も際立っており、乗り換え時に70%超のオーナーがダチアに留まり、さらに10%がルノーを選ぶ。つまり8割がルノー・グループ内にとどまる計算だ。加えて、グループ外からの新規顧客層が全体の65%を占めるという。

2030年に向けたロードマップも公開された。まず電動化への本格参入として、4台の純電気自動車を市場投入する。現在、ダチアの1/4が電動化モデルという比率だが、将来的にはこれを2/3まで引き上げるという。



その第一弾はすでに2026年中に登場する予定のAセグメント電気自動車で、ルノー・グループのRGEV小型プラットフォームを活用して欧州内で生産される。開発期間はわずか16カ月という異例のスピードで、価格は1万8000ユーロ(約290万円)を下回るという。おそらく「ルノー・トゥインゴ」の兄弟車になるのだろう。

次に「サンデロ」の次世代モデルは、ガソリン、ハイブリッド、電気など複数のパワートレインに対応するマルチ・エナジー化を予定。あくまでもセグメントの価格競争力の基準となるモデルであり続けるとしている。さらにダチアが得意とする4×4技術やLPG(液化石油ガス)対応モデルも継続して強化していく方針だ。



そして今回のサプライズとなったのが、新型「ストライカー」の発表だ。全長4.62mのクーペ的なルーフ・ラインを採用したCセグメント・クロスオーバーで、「ビッグスター」と並びこのセグメントを担うことになる。

ステーション・ワゴンのダイナミクス、使い勝手のよいハッチバックの居住空間、そしてSUVの最低地上高を組み合わせた、いわば良いとこ取りがコンセプトだ。



エアロダイナミクスを意識した、流れるようなシルエットと新たなパターンのデイタイム・ランニング・ライト、リア・ランプをつなぐグロス・ブラックのガーニッシュが特徴だ。パワートレインはハイブリッド、ハイブリッド4×4、LPGの3種類を予定し、最先端の電動化技術を手の届く価格帯で提供することをダチアの使命としている。詳細は2026年6月に正式公開される予定で、販売価格は2万5000ユーロ(約460万円)を下回るとしている。



残念ながらダチアは現時点で日本に正規販売網を持たない。ただしこのコスト・パフォーマンスと実用性の高さ、そして特にデザインの先進性については、クルマ好きならば注目すべきである。

文=ENGINE編集部

(ENGINE Webオリジナル)
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