2026.04.12

CARS

これぞマイルド・ハイブリッドのお手本!大谷達也ら3人のモータージャーナリストが1.2リッターの仏製コンパクトハッチを絶賛

森口将之さん、渡辺慎太郎さん、大谷達也さんが試乗したプジョー「208 GTハイブリッド」

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毎年恒例「エンジン・ガイシャ大試乗会」、2026年もやります! 大磯プリンスホテルの大駐車場に総勢33台の輸入車を一挙に集め、33人のモータージャーナリストがまる一日かけてイッキ乗り! 2026年上半期イチオシの各ニューモデルにそれぞれ5人のジャーナリストが試乗した、計165本のインプレッションを順次公開。

今回はプジョー208 GTハイブリッドに試乗した森口将之さん、渡辺慎太郎さん、大谷達也さんのリポートをお送りする。

>>>佐野弘宗さん、斎藤聡さんのリポートはこちら<<<


「ダイレクトなフィーリング」森口将之

日本上陸から6年たっても古さを感じないスタイリングにまず感心。相応の時間をともにするのだからこれは大事だ。しかもコンパクトカーらしい愛らしさと、プジョーならではの躍動感がしっかり伝わってくる。自分の気持ちをはっきり表現してくれるから、クルマとの距離をぐんぐん縮めていける。

幾何学的な造形にレモンイエローのステッチを差し色として使ったインテリアも、今なお新鮮だし、おしゃれの何たるかをわきまえているような感じがして、さすがフランス生まれだと納得。



新たに積まれたハイブリッド・システムが、多くの日本人が思い描くハイブリッドとはまるで違うというのも面白い。

燃費に全振りしたために運転感覚が希薄になったりなんてことはなし。使い慣れたメカニズムを起用したがゆえの、エンジン車に近いダイレクトなフィーリングがうれしい。このライブ感があるからこそ、自慢の猫足をさらに堪能しようという気持ちにさせてくれるのだ。

「気持ちよく曲がれる」渡辺慎太郎

プジョー208はプジョーの中で、あるいはもう少し大上段に構えてステランティスグループ全体の中で、操縦性と動力性能と快適性が高い次元でバランスよく整った大衆モデルだと思っている。

そのハイブリッド版が追加導入されて、せっかく整っているバランスが崩れてしまってはいないかと懸念したものの、実際に運転してみればそれは取り越し苦労に過ぎなかった。



プジョー208の魅力のひとつは気持ちよく曲がる操縦性にある。「意のままに」とか「一体感」とか、スポーツカーにもよく使われる表現が、このクルマにもピタリ当てはまる。

ステアリングを連続して左右に切るような場面でも、操舵応答遅れなく、ばね上には無駄な動きも見当たらず、スイスイと向きを変える。この爽快な操舵リズムを、ハイブリッド機構と6段DCTが壊すことなく、むしろテンポアップしてくれるように絡んでくるのである。

それでいて乗り心地も快適だ。操縦性と乗り心地をここまで両立させたコンベンショナルなサスペンションはめったにお目にかかれない。

「マイルド・ハイブリッドのお手本」大谷達也

正式名が「208GTハイブリッド」と聞くと、いわゆるストロング・ハイブリッドを想像されるかもしれませんが、実際は48V系のマイルド・ハイブリッドです。

「マイルド・ハイブリッドって、本当に効果はあるの?」と訝しがる方々のために申し上げると、たしかに動力性能や燃費性能を劇的に向上させることはできませんが、パワートレインの洗練度を改善する効果は間違いなくあります。



208GTハイブリッドは、そんなマイルド・ハイブリッドのお手本のようなクルマ。エンジンは従来型と同じ3気筒1.2リッターなのに、スロットル・レスポンスが軽快で、発進時にはなんの躊躇もなくグイッとクルマを前に押し出してくれます。しかも、中間加速などで“あらわ”になりやすい3気筒特有の振動もうまくカバーされていて質感は良好。

もちろん、アシが自慢のプジョーですからワインディング・ロードでもまったく不満は覚えません。しかもベテラン・ドライバーにも扱い易いコンパクトサイズ。ある意味、長い人生のご褒美として格好の1台かもしれません。

■プジョー208 GTハイブリッド
全長×全幅×全高=4115×1745×1465mm。ホイールベース=2540mm。車重=1230kg。2024年のマイナーチェンジで導入された48Vマイルド・ハイブリッド・モデル。1.2リッター直3ターボエンジン(100ps/205Nm)に、電動モーター(15kW/51Nm)を組み合わせ、WLTC燃費は22.4km /リッターを実現。車両価格=399万円。



写真=望月浩彦/神村聖/小林俊樹/茂呂幸正

(ENGINE2026年4月号)

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