2026.04.01

CARS

フツーのFFの小型車なのになんで運転こんなに楽しいのか|フィアット「600ハイブリッド・ラ・プリマ」に今尾直樹ら2人のモータージャーナリストが試乗

松田秀士さん、今尾直樹さんが試乗したフィアット「600ハイブリッド・ラ・プリマ」

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毎年恒例「エンジン・ガイシャ大試乗会」、2026年もやります! 大磯プリンスホテルの大駐車場に総勢33台の輸入車を一挙に集め、33人のモータージャーナリストがまる一日かけてイッキ乗り! 2026年上半期イチオシの各ニューモデルにそれぞれ5人のジャーナリストが試乗した、計165本のインプレッションを順次公開。

今回はフィアット600ハイブリッド・ラ・プリマに試乗した松田秀士さん、今尾直樹さんのリポートをお送りする。

>>>関 耕一郎さん、大井貴之さん、菰田潔さんのリポートはこちら<<<

「コーナーを攻め込める」松田秀士

目の前に立つと、そのアニメっぽい愛らしい眼になんとも癒される。こんなセカンドカーが家にあれば、と会った瞬間に頭に浮かんだ。



インテリアはシンプルだが、外観から想像していたよりもスペースがあり、ドアを閉じてもゆとりの空間。気持ちいいよね。室内でも癒される。

3気筒1.2リッターターボに電動モーターを内蔵した6段DCTのマイルドハイブリッド。燃費は23.2km /リッターというからユニークな外観にもかかわらず実用的エコカーだ。低速域ではモーターだけの駆動時間が長く、高速道路ではACCにプラスして、車線内の任意の位置にセットすることでポジションキープするLKAS(レーンキープアシスト)。これならセカンドカーどころか遠出も苦にならない実力派だ。



もっと驚かされたのはターンパイクでの走り。145psはパワフルではないけれどもコーナリングが実に落ち着いていて安心感いっぱいでコーナーを攻め込める。そう、まったり走るのではなくボクの攻め込む走りにちゃんと応えてくれる。イタ車っていいわ!

「存在がプリマヴェーラ」今尾直樹

フィアット初のハイブリッドは私にとって初モノで、この時点では知識ゼロだった。そこで初対面ながら、助手席のEPC会員さんに尋ねた。前日、富山から愛車のBMW135i Mでやってきて大観山を下見し、大磯プリンスに宿泊したというHMさんは、これはマイルドハイブリッドですね、と即座にお答えになった。てことは、PSA系の1.2リッター+モーターか……。



群青色の海が左手に広がる西湘バイパスを走行中、「やっぱりラテンのクルマは音がいいですねぇ」とおっしゃった。あ。そうですか。ターンパイクの上りで全開にしてみると、なるほどイタリア車っぽい乾いた排気音が聞こえてくる、ような気が私もした。

モーターのアシストもあって、スロットル・レスポンスにキレがあり、直3は高効率のミラーサイクルのはずなのに気持ちよく高回転まで回る。



乗り心地は軽快さとしなやかさを感じさせ、フツーのFFの小型車なのに運転していて楽しい! と思わせる。これぞイタリア。存在がプリマヴェーラ(春)。これぞ人生のご褒美かも。



■フィアット600ハイブリッド・ラ・プリマ
BEVに続いて2025年5月に追加されたマイルドハイブリッド。フロント1モーターの代わりに1.2リッター直3ターボ+48V駆動のモーターを搭載。エンジンの出力はアルファ・ロメオ・ジュニアと同値の136ps /230Nm。内外装はBEVとほぼ同じ。全長×全幅×全高=4200×1780×1595mm。ホイールベース=2560mm。車両重量=1330kg。車両価格=419万円。

写真=神村聖/茂呂幸正/望月浩彦/小林俊樹

(ENGINE2026年4月号)

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