2026.06.24

CARS

顔が怖くてギラギラした国産ミニバンはイヤという人はこれ|自動車評論家の山本シンヤがフォルクスワーゲンID.バズほか5台の注目輸入車に試乗

山本シンヤさんが試乗した5台の輸入車のインプレッションを紹介!

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2026年上半期イチオシのニューモデル33台にそれぞれ5人のジャーナリストが試乗した、計165本のインプレッションを順次公開している恒例の「エンジン・ガイシャ大試乗会」のリポート。今回は自動車評論家の山本シンヤさんが試乗した、5台のインプレッションを一挙紹介!

アルピーヌA110 R70「贅沢の極み!! 」

電動化の波を避けて通ることができないアルピーヌの「最後の砦」となるのがアルピーヌA110だ。



実用性と趣味性を絶妙なバランスで成立させたミドシップ軽量スポーツだが、数多くのバリエーションの中で最もサーキットにベクトルを向けたモデルが“A110 R”だ。ちなみにRはラディカル(過激な、極端な)を意味する。

一般道……それも氷点下近い状況での試乗は「場違い」だと思ったが、試乗して「あれっ」といい意味で肩透かし。車両重量はカーボンパーツ満載で1120→1090kgまでダイエット。数値以上の軽快な動きはもちろん、軽量モデルのペラペラッとした安っぽさは微塵もなく、むしろ強靭さはポルシェ911並み。公道レベルでは常に安定方向だが、クローズドで限界を試すとピリッと火傷しそうな刺激的な挙動に「君、解っているよね」と思わずニヤリとさせる確信犯的ハンドリング。

0-100km/hは3.9秒、最高速は280km /hとなかなかの俊足だが、それより軽さをいかしたコーナリングのほうが断然印象に残る。速さは慣れるが、気持ち良さは永遠に残る、これぞ贅沢の極み!!

ケータハム・スーパー・セブン2000「最高の贅沢だ」

自動運転技術など運転の負担を“減らす”技術革新が日進月歩で進められているが、そんな現代でもクルマを「移動のため」ではなく「走らせるため」に徹底してこだわるメーカーのひとつがケータハムだ。



これまで数々のモデルが世に出たが、往年のスーパー・セブンを現代流にアレンジして蘇らせたのが「スーパー・セブン2000」だ。最新のトラス・フレームやエンジン、トランスミッション、デファレンシャル、フューエル・システムなどの最新アイテムを採用するが、実際に乗ると「どこが?」と言うくらいアナログだ。

快適性とは無縁のスパルタン仕様なのはもちろん、運転もイージーではなくコツが必要だ。ただ、それが故に運転に“没頭”できるし、より車と“向き合える”。そう簡単に仲良くなれないが、仲良くなるとこの上ない一体感と爽快感が味わえるはず。

ちなみに着座位置が低いので、隣を走る軽自動車がとてつもなく巨大な乗り物に見える(笑)。まさに移動ではなく走るためのクルマ……これぞ最高の贅沢だ。

ジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコン「一芸に秀でたクルマ」

SUVというジャンルが一般的になった今「本物を使いたい」と言う流れになるのは当然だろう。DIY初心者なのに「マキタ」、近場のキャンプなのに「コールマン」を使いたくなる心理に近い。



SUVの真骨頂は「道なき道を走る事」だが、それを実現させるにはフレーム構造&リジットサス&シンプルなシステムだ。その武器を備えるのがラングラーである。一般道で2リッター直4ターボは可もなく不可もなく、ステアリングは落ち着かず、ロードノイズは壮大。しかし「全ての性能はオフロードのため」と言われると不思議と欠点に感じなくなる。

そして最大の驚きは、このクルマが最も苦手だと思っていたワインディング。ステアリングはスローでボディの動きは大きいものの、実に綺麗なフォームで曲がるのだ。過酷なオフロードから生きて帰るためには素性がキモとなるが、それはオンロードでも恩恵がある……と言う事か。総合性能も大事だが、「一芸に秀でた」クルマにあえて乗る。これもひとつの贅沢だ。

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