2026.06.24

CARS

顔が怖くてギラギラした国産ミニバンはイヤという人はこれ|自動車評論家の山本シンヤがフォルクスワーゲンID.バズほか5台の注目輸入車に試乗

山本シンヤさんが試乗した5台の輸入車のインプレッションを紹介!

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メルセデス・マイバッハSL 680モノグラム・シリーズ「無駄こそ贅沢」

メルセデス・マイバッハ初となる2シーターモデル。ベースはメルセデスAMG SL63 4マチック+で、口の悪い人は「着せ替えでしょ?」と言うが、乗ると似て非なるモノだ。

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エクステリアはグリル/カラーコーディネイトなどの好みは別としてメルセデス・ベンツの解りやすさとは違う独自の世界観だし、インテリアの基本デザインはSLと同じだが、トリムの材質・厚みは異なり触感は別物。どこかデジタルなのに温かみがあるという不思議な雰囲気なのだ。

585ps/800Nm を発揮するV8-4.0リッターツインターボはアクセル一踏みで獰猛な加速を見せるが、むしろ真骨頂は一般道でゆっくり走らせた時の湧き出るトルクが心地よい。

シャシーも同様でサーキットで通用する強靭な体幹を持つが、それを常用域で乗員が不快にならないような滑らかなボディ・コントロールのために活用。つまり、とびっきりの性能を“無駄”に使う“贅沢”が味わえる。ただ、プレミアム・ブランドを味わい尽くした人だけが試すことを許される“裏メニュー”のような存在だ。

フォルクスワーゲンID.バズ・プロ「誰もがニンマリ」

「ミニバン=家族のクルマ」に異論はないものの、日本市場では顔が怖い上にギラギラ、もしくは実用一辺倒なモデルしか選択肢がないのも事実である。



そんな中で一矢を報いるモデルがVW ID.Buzzである。

かつてのワーゲンバス(タイプII)を思い出すファニーなスタイルとパステル系のカラーバリエーションは、誰でもニンマリする“優しさ”がいい。

インテリアも決して豪華でも多機能でもないが、シンプルかつクリーンな仕上がり。

パワートレインはBEVのみの設定だが、「トロいかな」と思わせて実は力強い加速、スクエアなボディに2.5トンの車両重量から「さすがにフラフラするかな」思わせて低重心のドシッとした骨太ハンドリングを備えるなど、実は見た目に似合わずしっかりモノだ。

もちろんスタンダードでもボディサイズが大きいし、BEVなので用途・ユーザーもかなり限定されるが、「これでいい」ではなく「これがいい」と、思わず指名したくなるミニバンである。日常なのに非日常を味わうことができる贅沢~。

文=山本シンヤ 写真=望月浩彦/小林俊樹/神村聖/茂呂幸正

(ENGINE2026年4月号)

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