2026.05.02

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希少な染料「伊吹刈安」から生まれる、土佐和紙を用いたグリーン文字盤|ザ・シチズンのエコ・ドライブ50周年限定モデルに注目

ザ・シチズン エコ・ドライブ 50周年限定モデル AQ4091-56W

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日本の天然染料を用いて、深緑のダイアルを表現したザ・シチズンのエコ・ドライブ50周年記念モデル「AQ4091-56W」。シチズンの歴史と技が凝縮されたこのタイムピースを、時計ライターの柴田 充が紹介する。

シチズン ザ・シチズン「エコ・ドライブ」50周年限定モデル AQ4091-56W



1976年に世界初のアナログ式光発電時計「クリストロン ソーラーセル」を発売してから50周年。これを祝い「ザ・シチズン」に特別なグリーンダイアルを採用。四季を通じて緑を保つ松の葉から連想される不変の色、すなわち日本の伝統色「千歳緑」に染めた土佐和紙をダイアルに用い、ゴールドカラーのイーグルマークと秒針を配した。土佐和紙、年差±5秒の高精度ムーブメント、スーパーチタニウムのケースやブレスレットなど、シチズンのエッセンスが凝縮された逸品。ケース直径40mm、10気圧防水。世界限定650本。46万2000円。

手間をかけて生まれた唯一無二のグリーン



最近、年2回ペースで琵琶湖周辺に行く。いくつか気に入った宿があり、美しい四季の風景と豊かな食材と食文化があるからだ。ドライブコースとしても人気が高く、伊吹山も名勝で知られる。そこで採れる染料「伊吹刈安」を用いたのが、ザ・シチズン エコ・ドライブ 50周年限定モデルのグリーンの和紙文字板だ。

グリーンという色は単一の天然染料では染められないため、まず伊吹刈安で黄色に染めた後、藍染めする。こうした手間をかけて生まれた色合いは、和紙と絶妙に調和する。

和紙は透光性が高いことから古来、行灯や提灯に使われ、エコ・ドライブにも採用された。そしてソーラーセルを和紙で覆っても、十分な受光と発・給電ができるのも独自の省電力設計があってのこと。

高精度と駆動時間を損なうことなく、デザインも視野に入れた極めてスマートな技術であり、美しいグリーン文字板も半世紀培ってきた知見にふさわしい仕様だろう。見ていると新緑の伊吹山を走りたくなるのだ。

問い合わせ=シチズンお客様時計相談室 Tel.0120-78-4807

文=柴田 充

(ENGINE2026年5月号)
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