2026.07.02

CARS

伝統を紡ぐモーガンの最新作「スーパースポーツ」に試乗|アルミ・シャシーのモーガンはどんな味?

モーガンの最新モデル「スーパースポーツ」に試乗した

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かつてのエアロ8などのような独自のものではなく、いうなれば見た目も中身も“正しく”進化したモーガン。その能力にふさわしい名を持つ新作とは? エンジン編集部のウエダがリポートする。

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新世代のアルミ・シャシー

モーガンの新作、スーパースポーツの母体はBMWの3リッター6気筒ターボとZF製8段ATを載せるプラス・シックス。この元のモデルからして新世代のアルミ・シャシーを採用し、車重が1140kgしかないのに最高出力は340馬力。それを後ろの19インチの35%扁平タイヤ2本だけできっちり受け止めるという、とんでもない超高性能車だった。

早朝から都心を抜け、犬吠埼にも脚を延ばし、トータルで360km走ったが、疲労は旧来のモーガンに比べとても少なく、最終的に燃費は約12.7km/リッターにまで伸びた。素晴らしいグランドツアラーでもある。

でも、あくまでもプラス・シックスは歴史あるモーガンの装いを維持していた。風仕舞いなどドライバーへの配慮のような面においては、それ以前の古の鉄と木のフレームの時代よりも進化していたとはいえ、意図的に伝統をそのまま引き継いでいたように思う。

計器類の配置やシート、運転姿勢は従来のモーガン・スタイルを踏襲する。

ほんとうに意を決して空気の乱流に立ち向かえば真の力も引き出せるのだけど、そこをあえて残しストッパーにしていたのかもしれない。腕に覚えがあって分かっている人だけどうぞ踏んで下さい、と。そういうところがまた、モーガンらしくもあった。



だが。スーパースポーツはそうではない。現代のクルマしか知らなくとも何の問題もなく操れる上に、プラス・シックスとまったく同じ340馬力を存分に引き出せるのである。

朝は霧と冷たい雨に、午後は真夏を思わせる強い日差しと強風に、というめまぐるしく変わる天候の中で360kmほど走ってつくづく思ったのは、プラス・シックスとは完全に別物であり、まさにその名にふさわしいスーパー・スポーツカーだ、ということ。モーガンに乗ってまさかそんなことを思う日が来るなんて、まったく想像ができなかった。



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