春の新作時計特集第2弾は、4月中旬にスイスにて開催されたWatches and Wonders Geneva(以下、W&WG)で登場したタイムピースを中心にチョイス。24ブランドの今年を象徴する新作が揃った。9名のENGINE時計委員の目のつけどころと、物語=ナラティブをお楽しみください!
今回取り上げるのは、パテック フィリップ「ノーチラス」の50周年記念モデル「5810G」、シンプルかつ華やかな2針仕様の特別なノーチラスだ。
シンプルさと華やかさが同居する “2針”

今年、24もの新作を発表したパテック フィリップ(レアハンドクラフトを除く)。紹介したいモデルはあまたあるけれど、まずは50周年を迎えた「ノーチラス」の限定モデルから。
W&WGのブースで真っ先に腕に乗せた5810Gは、おなじみの水平エンボスパターンの文字盤にバトン型の時分針を配した、2針仕様。バゲットカット・ダイヤモンド(約0.39カラット)をさりげなくあしらったアワーマーカーが繊細なきらめきを放つ。シンプルさと華やかさが同居する、特別なモデルらしい表情だ。
クリーム色のステッチが入ったコンポジット・バンドと薄型ケースの組み合わせはかろやかで、腕なじみが抜群に良かった。オーナーは異口同音に語るが、パテック フィリップはどのモデルも装着感が素晴らしい。
同ケース径でブレスレット仕様の5810/1G(ダイヤモンドは付かない)と、38mm径プラチナケースの5610/1Pを合わせても5000本しか作られない2針のノーチラス。手に入れられる人は、幸せだ。
パテック フィリップ ノーチラス 50周年記念モデル 5810G

今年はパテック フィリップのスポーツ・エレガンスを代表するモデルとして1976年に誕生した名作「ノーチラス」の50周年。これを記念する4つの限定モデルが発表された。
ブルー・ソレイユ仕上げのダイアルに2針のみを配したこのモデルのホワイトゴールド製ケースは、直径41mm(10~4時位置)のラージサイズ(ジャンボ)で、厚さ6.9mmという薄型。
内部には1977年に誕生した超薄型自動巻きムーブメントの名機、キャリバー240を収める。ネイビーブルーのファブリック柄コンポジットストラップ付属。3気圧防水。限定1000本。1221万円。
問い合わせ=パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109
文=数藤 健
(ENGINE2026年7月号)