2026.07.21

CARS

メルセデスAMG GT 4ドア・クーペがEV専用車に大変身|賛否両論のデザインと驚愕の動力性能を備えた問題作

新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペ

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メルセデスAMGは2代目「GT 4ドア・クーペ」で、ポルシェ・タイカンにガチンコ勝負を挑む。賛否両論のエクステリアデザインに秘められた驚愕の性能とは?

驚愕の性能とカタチ

まさに衝撃の変身と言っていいだろう。新しいメルセデスAMG GT 4ドア・クーペは見た目も、中身も驚きに満ちた問題作だ。

新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペ

デザインの話の前に、まずハードウェアに触れておこう。新型GT 4ドア・クーペはバッテリーEVへと生まれ変わった。車体の基本骨格には、BEV専用設計となる新開発のAMG.EAアーキテクチャーを採用。なぜメルセデス・ベンツと共有化しないのかと訊くと、答えは明快「パフォーマンスを何より重視したからだ」とのことだった。

新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペ

実際、スペックは凄まじい。フロントに1基、リアに2基の電気モーターを搭載して、ピークパワーは860kW。つまり1169hpにも達する。薄型・軽量にして高出力を実現するアキシャルフラックスモーターは、0-100km/h加速2.1秒という強烈な速さと、トルクベクタリングによる異次元の運動性能を実現するとされる。

センターディスプレイがドライバー側に向けられたインテリアは、外装と同様に専用デザイン。

これまで様々な電子音にトライしてきた走行音は、遂にV8サウンドに落ち着いた。加速に伴って室内に響くのは、実際の4.0リッターツインターボユニットから録られたサウンドである。

F1チームと共同開発したバッテリーは、徹底的に冷却性能にこだわって細長い円筒形のセルをアルミ製ハウジングに敷き詰めたもので、連続周回でもタレることなく高いパフォーマンスを持続する。

新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペ

実際、イタリア・ナルドの高速周回路を使った事前テストでは、4万kmを7日と13時間で走破したという。つまり平均220km/hオーバー。しかも、それは充電時間も込みの数字なのだ。

優れた空力性能も、高速連続周回に大いに貢献している。アクティブエアロキネティクスは車体下面のパネル、そしてリアディフューザーを可変式として、高い操縦安定性を実現する。

シートは全席バケットの4座で、リアゲート内の荷室に加えてフロントトランクも用意する。

こうした意欲的なハードウェアを包み込む賛否両論、いや現時点では否の声が圧倒的なデザインは、確かにギョッとさせられるものがある。メルセデスAMGは今後、自社開発モデルのデザインをメルセデス・ベンツとは明確に分けていくという。

しかしながらスリーポインテッドスターを用いた前後のライト、ブラックパネル化されたテールエンド等々のディテールを除けば、BEVとは思わせない背の低い4ドア・クーペとして、さほど奇天烈なわけでもない。ダーク系のボディカラーでは印象が結構違いそうである。

新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペ

ちなみに先代GT 4ドア・クーペよりも低いルーフラインは、バッテリーの後席足元部分をくり抜いた“フットガレージ”のおかげ。ポルシェ・タイカンと同様の手法だ。

話題騒然と言っていい新しいメルセデスAMGGT 4ドア・クーペ。本国価格は最高峰1169hpのGT63で19万6350ユーロと明らかにされている。

文=島下泰久 写真=メルセデス・ベンツ

(ENGINE2026年8月号)

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