2026.07.29

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アシンメトリーなデザインが際立つディオールのクロノグラフ|穏やかなニュアンスカラー × 鮮烈な“ルージュ”の妙【クルマ好きのための時計選び】

ディオール シフル ルージュ

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デザイン、メカニズム、歴史と伝統、かかわった人々の想い……。腕時計はそれらを語り、時に誇るに値する魅力的な機械だ。みずからの手で触れて操作し、質感や動きを確かめるのは愉しい。見つめ、見つめられる特別な存在でもある。自動車もしかりで、だから私たちはトケイとクルマの両方をこよなく愛する。“ENGINE Magazine × Watch × Car”の世界観をお楽しみください。

今回はディオールから、アシンメトリーなデザインが際立つ、唯一無二の洒脱なクロノグラフを紹介する。

ディオール シフル ルージュ

ディオール シフル ルージュ

アイコニックな「シフル ルージュ」に新たな数量限定モデルが登場。とりわけ精悍なイメージを演出しているのが、ステンレススティールにグレーウルトラマット加工を施したケースとグレーPVDコーディングを施したベゼルを組み合わせたこのクロノグラフ。9時から12時にのみノッチを配したベゼルも、ケースと同様に「シフル ルージュ」の建築的なアシンメトリーを強調する。ブルーダイアルの「カナージュ」模様や、“ルージュ=赤”で彩られた日付数字の「8」、クロノグラフ秒針、リセットボタンなどもユニークなデザインを引き立てる。

ゼニス製エル・プリメロをベースにした自動巻きムーブメント搭載。ケース直径41mm、100m防水。270万円。

夜のドライブへ誘う静謐なブルー|野上亜紀

ただ静かに車に乗り、運転する──。そんな歌を聴いたり、映画を見たりするのが好きだ。最近よく聴いている曲も“真夜中のハイウェイ”というフレーズから始まる。聴くうちに暗闇と灯が交じり合う夜の情景が広がっていく気持ちになるのだが、やはり夜のドライブにはそんな情緒的な特別感があると思っている。このブルーカラーのクロノグラフはそれを主題としているわけでは決してないが、そんなナイトクルージングの心地よさを感じる時計だ。コレクションの象徴的な赤と対比する、穏やかなニュアンスカラーの使い方が見事であり、リズミカルながらも静かな美しさを宿している。この時計を腕に載せ、月が輝く夜のドライブに馳せ参じてみたい。

真紅のプッシャーが好き|本間恵子

コレクション誕生20周年を祝い、2024年にデザインを刷新した「シフル ルージュ」。今年は数量限定でミッドナイトブルーのクロノグラフが加わった。登場当初から凝ったケース形状が注目されていたが、現在もアシンメトリーなデザインは変わらない。このモデルでも9時から12時位置にかけてのノッチ(刻み目)や、バンパーと呼ばれるケース右側面のディテールが健在だ。文字盤にあしらわれているのは、メゾンのアイコン「カナージュ」の模様。4時位置のデイトは、創設者クリスチャン・ディオールのラッキーナンバーだった8だけが赤で表示されるという趣向。筆者はこの時計の真紅のプッシャーが好きだ。この赤は最高のスパイスになっている。

文=ENGINE編集部 写真=宇田川 淳

問い合わせ=クリスチャン ディオール Tel.0120-02-1947

(ENGINE2026年8月号)