自らステアリングを握るコクピットの住人=Cockpit Dwellerと、助手席のパートナーに贈る特集。クラシカルな三針モデルからアバンギャルドな新鋭まで。“ドライバーズ・ウォッチ”の競演をお楽しみあれ!
今回はチューダー ブラックベイ クロノの最新モデルを紹介。ブラック×ホワイトにイエローの差し色。若々しさをも感じさせる“ライトウェイト・スポーツ”だ。
チューダー ブラックベイ クロノ “カーボン 26”

1960年代からモータースポーツと長い歴史を築いてきたチューダーは、Visa Cash App Racing Bulls F1チームのマシンのカラーリングから着想した昨年の「ブラックベイ クロノ “カーボン 25”」に続き、2026年の新しいマシン、VCARB 03に因むこの最新モデルを発表。「レーシングホワイト」のドーム型ダイアル、イエローのアクセント、カーボンファイバーのサブダイアルなどにそのデザインが反映され、完全カーボン製のケースやベゼルもレーシングクロノグラフの精悍な表情を引き立てている。自動巻き。COSC(スイス公認クロノメーター検査協会)認定クロノメーターおよび厳格な自社基準による高精度。パワーリザーブ約70時間。ケース直径42mm、200m防水、2026本限定。119万9000円。
軽さと力を追求したマシン|松尾健太郎
F1マシンに求められるのは、軽いボディと強力なパワーだ。Visa Cash App Racing Bulls(レーシングブルズ)の2026年モデル“VCARB 03”は、約770kgのカーボン製ボディに、1000馬力を超えるハイブリッド・パワーユニットを搭載し、最高速度は350km/hに達する。軽さと力を極限まで追求する──それが現代F1の哲学だ。このモデルは、その思想を腕時計に落とし込んだ一本である。ケース、ベゼル、ストラップのエンドリンクにまでカーボンを採用し、徹底して軽量化を追求。ムーブメントは70時間のパワーリザーブを誇り、COSC認証も受けている。ダイアルにはVCARB 03を象徴するイエローを取り入れ、サーキットのスピリットを腕元に表現している。
申し分のないスペックに感嘆!|数藤 健
腕に乗せてその軽さに驚いた。ケースや一体型のタキメーターベゼル、レザー×ラバーライニングのストラップをケースに固定するエンドリンクまでがカーボンファイバー製。さらに、クロノグラフのサブカウンターと日付表示もカーボンファイバーで仕上げている。こちらは、真鍮のディスクとカーボンファイバーシートを交互に重ね合わせる積層ダイアル構造によって実現した。着け心地は軽快そのもの。ズシリと持ち重りのするスティールケースのクロノグラフとはまた趣向の異なるスポーティさを実感でき。さながら“ライトウェイト・スポーツ”だ。高精度で持続時間が長く、防水性能も十分。そしてこの価格! クルマ好きの心の琴線に触れる魅力的なモデルである。

文=ENGINE編集部 写真=岡村昌弘
問い合わせ=日本ロレックス / チューダー Tel.0120-929-570
(ENGINE2026年9・10月号)