究極のスーパ-コンプリケーションや、古来の工芸技法を生かしたメティエダール、独創的なジュエリーウォッチなど、圧倒的なクリエイティブのパワーで最近の高級時計をリードしてきたカルティエだが、今年はカルティエらしさをもっと身近に味わえる新生「パシャ」が秀逸だ。1985年の発表以来、男女を問わず多くの人に熱愛されてきた名作のオリジナル・デザインを生かしながらも、自社ムーブメント搭載や換装が容易なブレスレットとストラップをはじめ、随所が進化したところが素晴らしい。メカ良し、デザイン良し、実用性も抜群という三拍子揃った最新の「パシャ」は大いに魅力的だ。
自社ムーブメントをはじめ、道具なしでブレスレットの付け替え可能なクイックスイッチと長さ調整も簡単なスマートリンクの両システム。耐磁性や防水性の向上、リュウズとカバーにブルーのスピネル(またはサファイア)をセットするなど、大幅に進化。上/自動巻き。ステンレススティール、ケース直径41㎜、10気圧防水。税別予価71万円。下/同スケルトン・モデル。税別予価268万8000円。いずれも交換可能なスティールブレスレットとアリゲーターストラップが付属。9月発売予定。
伝説の名作に焦点を当てる「カルティエ プリヴェ」第4弾は、1936年に登場したこのモデル。ひし形のケースに30度傾いたダイアルをセットした特異なデザインを歴史的なデザインと斬新なスケルトンで表現。上/手巻き。イエローゴールド、ケース縦47.15㎜×横26.2㎜、日常生活防水。世界限定100本。税別予価279万6000円。下/手巻き。プラチナ、日常生活防水。世界限定100本。税別予価1002万円。12月発売予定。
2018年のリニューアルで人気再燃中の「サントス」にオリジナルにより近い2針デザインの手巻きが仲間入り。サントス=デュモンが設計した飛行機「ラ ドゥモワゼル」に捧げたこの限定モデルも注目。手巻き、プラチナ。ケース縦46.6㎜×横33.9㎜、日常生活防水。替えベルト、特製ボックス、トラベルポーチ、カフリンクスが付属する世界限定30セット。価格、発売時期未定。
ロンド ルイ カルティエ パンテール マルケトリ ドゥ パイユ エ ドール
アーティスティックな職人技を発揮した「メティエダール」ウォッチの新作は、アイコニックなパンテールのモチーフを12色に彩色された75本のパイユ(藁)とホワイト、イエロー、ピンクゴールドのマルケトリ(寄木細工)でダイナミックに表現。手巻き。ホワイトゴールド、ケース直径42㎜、日常生活防水。世界限定30本。価格、発売時期未定。
「パシャ」に加え「サントス」や「タンク アシメトリック」など今年は気になるモデルが目白押し。アイコニックなクラシックの数々によってカルティエの魅力をあらためて再認識した次第。個人的にはオリジナルのデザインの忠実ながらも刷新されたモデルと、そのスケルトン・モデルを同時に展開するカルティエ プリヴェの最新作にはまった!
初代「パシャ」は、スポーティでありながら、エレガントさを漂わせるデザインでいまも根強い人気を誇るが、今回のリニューアルでまたブームを巻き起こしそう。ブレスレット、ストラップのどちらを選んでも、男性のみならず女性にも支持されること間違いなし。大切な人とシェアをして楽しむのもおすすめだ。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター)
(ENGINE2020年7月号)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
PR | 2024.09.04
LIFESTYLE
南船場にあるカッシーナ・イクスシー大阪店がリニューアル! スタイル…
PR | 2024.09.02
CARS
唯一無二の新しいスター、アルピーヌA110で青春を取り戻せ モータ…
PR | 2024.08.02
CARS
想定外! 目からウロコのベスト・ゴルフカー、ルノー・アルカナE-T…
PR | 2024.02.21
CARS
輸入車燃費トップスリーを独占するルノーの燃費No.1モデル! アル…
PR | 2024.08.30
WATCHES
高島屋の保証書がついたスピードマスター アポロ XI 25周年記念…
2024.08.25
LIFESTYLE
Lamborghini Revuelto × TOD’S スタイリ…
advertisement
2024.09.07
モータージャーナリスト、小沢コージが「年収800万円しばりで選んだクルマ20台」のランキング 上位を独占したのはあのクルマ
2024.09.02
サルーン並みに優雅で快適なスポーツカー! モータージャーナリスト、佐藤久実の「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング 1位はイギリスのあのクルマ
2024.09.01
モータージャーナリスト、藤島知子の「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング 3位はミニ・カントリーマン、2位はディフェンダー、1位は?
2024.09.05
モータージャーナリスト、島崎七生人の「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング 3位は500e、2位はID.4、そして1位は?
2024.09.09
「買っちゃいました」1位はエンスーなのに庶民の味方のあのクルマ! モータージャーナリスト、森口将之が「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング