いま着けたいのは、“物語” のある時計--。その興味深いストーリーを知るほどに魅力は深まるばかり。ここに現代の名品たちを主役にした珠玉の短編集を編んでみた。
1983年にイタリア空軍のフレッチェ・トリコローリと共同開発した初代クロノマ ットは、あえてクオーツ全盛の時代に機械式ムーブメントを搭載した戦略モデルだ った。翌年の市販モデルは機械式復活の起爆剤になるほど、パイロットウォッチ を象徴する存在として人気を博す一方、タキメーターはF1チームの興味を引き、「15」 と「45」を入れ替えるとカウントダウンとして機能するライダータブはレガッタに最適だった。
今年、2009年以来の大型モデルチェンジを果たした新クロノマットは、そんな歴史的な多用途性を引き出し、ついにオールパーパスモデルへと進化。見た目で特徴的なのは、オリジナルを継承するライダータブであり、ルーローブレスレットだ。もちろん、筒状のブレスコマの作りや仕上げは格段に向上しており、剛性感も十分。ストレートに突き出た短いラグもオリジナルの形状に近く、そこからストンとブレスが下に落ちる構造が、装着感のアップに貢献する。
そして搭載されるムーブメントは、約70時間パワーリザーブを誇る自社製キャリバー01。しかも、ダイバーズに匹敵する200m防水。アイコニックな意匠を統合しながら、まったく隙のないマルチな魅力を見せつけている。
文=大野高広 写真=近藤正一
(ENGINE2020年9・10月合併号)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
文=大野高広 写真=近藤正一
advertisement
advertisement
2025.10.22
110ccのバイクに普通免許で乗れる!新基準原付に原付免許で乗れるのか解説
2025.10.16
とろけるようにしなやかなのに、飛ばすほどフラットになる乗り味に感動 島下泰久(自動車評論家)が2位に選んだ普段の足にしたいクルマとは
2025.10.15
トップ3はすべて日本車! なかでも1位は意外なあのクルマだ 島崎七生人(自動車評論家)が選んだマイHOT20のランキング
2025.10.19
イタリア製5リッター V型12気筒ガソリン・エンジンを水素で走らせる! 鳴り響く快音 これがEVではないスーパーカーのもうひとつの未来だ!!【動画あり】
2025.10.08
受注再開はいつ?ホンダ・プレリュードの受注が1か月で約2400台!それでも乗りたいときはどうしたらいいのか