ジャーナリスト39人とENGINE編集部員6名、計45人が、雑誌が創刊した2000年からの20年間で「一度は手に入れたい」クルマ20台を選び順位をつけた。選んだ20台についてと、「20年間のクルマをどう見てきて、この1台はどういう基準で選んだのか?」というテーマに答えてもらった。
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さまざまな異論はあるかと思いますが、やはり個人的なマイホット20の基本は、スポーツカー。それもGTのように快適な走りが楽しめる一面を感じるモデルがベストだと考えています。さらに今年は過去20年間にわたって開催してきた記念の年。その間にどれだけの進化を遂げたのか、どれだけ魅力的なモデルへと生まれ変わって見せたのかも重要なランキングの要素になったと思います。
1963年に誕生したポルシェ911が、今もちゃんとコンセプトを変えず、進化を続けて市場に存在する。それだけでも素晴らしいことじゃないか。スポーツカーとしてもGTとしても、ポルシェ911は最高の1台だと断言できる。
マクラーレンのラインナップで中核を成すスーパー・シリーズ。720Sは、パワー、スタビリティ、エアロダイナミクス、どれをとってもレーシングカー並みのフィーリングが味わえる1台。大人の遊び道具にはベストな選択だろう。
この20年で、アストン・マーティンは驚異的な回復を見せた。そしてその過程を見ることができたのは本当に幸せだった。DB11シリーズは、まさにその復活劇の先陣を切って投じられたモデル。美しさたるやまさに絶品と評してもよい。
いつの時代もフェラーリの12気筒スポーツがランキングせずに、自分のベスト20が終わっていいというのか。いいわけがない、の一票。
2020年まで自分達が設計したエンジンが使われているとは、当時のエンジニアは思わなかっただろう。これぞ伝統の象徴といえる1台。
ランボルギーニがアウディ傘下に入って22年くらい。よくぞここまでのスーパーカーを作るまでに復活した。その速さは常識を超える。
スモール・モデルのウラカン、正確にはその前作であるガヤルドがランボルギーニを救った。実際ウラカンの走りは本当に面白い。二重丸だ。
スーパー・スポーツSUVという言葉まで作り出したウルス。その個性的なデザインと、スポーツカーそのものの走り。レース開催も楽しみだ。
時代の変わり目を教えてくれた1台。これからは、内燃機関は過去の時代のものになるのか。走りが魅力的なだけに考えさせられたモデル。
外装よりも、内装を見て、これがベントレーの世界だと感じたモデル。高級なものに全身を包まれる気持ち良さを、このクルマで理解した。
都会の景色にマッチする、彫刻的なエクステリアデザインが魅力だ。もちろん伝統の走行性能もきちんと継承されており、行動範囲は広い。
フロント・エンジン最後のコルベットC7。そのダイナミックな走りは、C8がデビューしても一切見劣りすることはない。中古でもぜひ狙いたい。
日本のスーパー・スポーツといえば、その象徴的な存在は、この日産GT-R。毎年着々と進化を続け、走りを熟成してきたことに好感が持てます。
現行型のボクスターは直列4気筒ターボの718ボクスターだけど、俺は直列6気筒自然吸気のボクスターが好きだな。単純な趣味ですけど。
これだけコンパクトで手頃なオープンスポーツは、そうはないだろう。遊び倒したい一台。
品質を維持するために、生産台数を必要以上に増やさないアルピナ。いつの時代も尊敬できる。
とにかく乗って、遊んでみたい1台だね。ドイツではドレスアップ・パーツも多くあるし。
7はいい、とにかくいい。あの大きさで、スポーツカー並みの走りも楽しめるんだからね。
ふと気がついたら、プジョーのデザインがとても良くなっていた。実用性も相当に高そうだ。
その優れた実用性などはともかく、オレはどうしてもカングー・ジャンボリーに行きたいのだ。
文=山崎元裕(自動車ジャーナリスト)
(ENGINE2020年9・10月合併号)
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