ランボルギーニは2020年11月20日、東京六本木のランボルギーニ・ラウンジにおいて、ウラカンのスーパースポーツモデルとなる、「ウラカンSTO」を発表した。
このモデルのワールドプレミアはその2日前の11月18日にイタリア、サンタアガタ・ボロネーゼの本社からオンラインで行われていたが、実車が公開されるのは、この日が世界初。新たに日本支社代表に就任したダビデ・スフレコラ氏は、ビデオレターでウラカンSTOを、「ランボルギーニのスクアドラ・コルセ(カスタマー・レース)部門が得たレースでのノウハウ、そして技術的な進歩、またその伝統をロード・カーに生かしたいと考えていた」とコメント。つまりSTOはワンメークレース仕様のトロフェオや、3年連続でデイトナ24時間レースを制したGT3からさまざまなテクニックを導入した、公道走行可能なモデルと説明することができる。
ウラカンSTOには、さまざまな技術的特長があるが、その象徴的なものは「コファンゴ」と呼ばれるフロント・ボンネット、フェンダー、そしてフロント・バンパーを一体化したコンポーネントだ。かつての「ランボルギーニ・ミウラ」や「ランボルギーニ・セストエレメント」がそうであったように、前方に向って大きく開くそれは、軽量化のみならず、モータースポーツの現場ではメンテナンスの時間を短縮することができるというメリットを持つ。
このコファンゴにはエアダクト、フロント・スプリッター、ルーバーが備えられ、それらによって空力効率の最適化、すなわちダウンフォースの増大とドラッグの減少を実現する。さらにリア・ボンネットにはエンジン・ルーム内部の空冷効率を高めるエアスクープ、動的性能を高めるためのセントラル・シャークフィンが設けられ、3ポジションに調節可能なリア・ウイングとともに最適なエアロダイナミクスが実現される。参考までにウラカンSTOの空力効率はウラカン・ペルフォルマンテと比較して37%の向上を果たしているということだ。
リアミドシップに搭載されるエンジンは、640psの最高出力と565Nmの最大トルクを発揮する、5.2リッターのV型10気筒自然吸気。GT3のような吸気制限などによる性能調整から解放されたことや、ペルフォルマンテ比で43kgの軽量化を果たしたため、0-100km/h加速で3秒、0-200km/h加速で9秒、最高速では310km/hという究極的な運動性能を得ることに成功した。
シャシーの備えももちろん万全だ。走りのフィーリングは、これまでのウラカンよりさらにダイレクトなレスポンスが得られているというが、これはもちろんステアリングとサスペンションのセッティングによるもの。ブレーキはCCM-Rシステムと、こちらもレース用のセッティングを再現したものとなる。
ウラカンSTOのデリバリーは2021年春以降を予定しており、日本での車両価格は消費税抜きで3750万円。この究極のウラカンを手に入れるには、けして高くはないプライス設定といえそうだ。
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
2024.11.23
LIFESTYLE
森に飲み込まれた家が『住んでくれよ』と訴えてきた 見事に生まれ変わ…
PR | 2024.11.21
LIFESTYLE
冬のオープンエアのお供にするなら、小ぶりショルダー! エティアムか…
2024.11.21
CARS
日本市場のためだけに4台が特別に製作されたマセラティMC20チェロ…
PR | 2024.11.06
WATCHES
移ろいゆく時の美しさがここにある! ザ・シチズン の新作は、土佐和…
2024.10.25
LIFESTYLE
LANCIA DELTA HF INTEGRALE × ONITS…
2024.11.22
WATCHES
パテック フィリップ 25年ぶり話題の新作「キュビタス」を徹底解説…
advertisement
2024.11.16
こんなの、もう出てこない トヨタ・ランドクルーザー70とマツダ2 自動車評論家の渡辺敏史が推すのは日本市場ならではの、ディーゼル搭載実用車だ!
2024.11.15
自動車評論家の国沢光宏が買ったアガリのクルマ! 内燃エンジンのスポーツカーと泥んこOKの軽自動車、これは最高の組み合わせです!
2024.11.15
GR86の2倍以上の高出力 BMW M2が一部改良 3.0リッター直6ツインターボの出力をさらにアップ
2024.11.20
抽選販売の日時でネットがざわつく 独学で時計づくりを学んだ片山次朗氏の大塚ローテック「7.5号」 世界が注目する日本時計の傑作!
2024.11.16
ニスモはメーカーによる抽選販売 日産フェアレディZが受注を再開するとともに2025年モデルを発表