いかに優れた設計や製造技術をもってしても機械である以上、実際に動かし、十分な動作確認をしなければ完成品とは言えないだろう。2016年に発表され、現在ブランドの基幹ムーブメントに位置づけられるキャリバー36は、そうした厳密な検査を受けることで初 めて世に送り出される。
28800振動に対しシングルバレルで100時間のロングパワーリザーブを実現し、シリコン製ヒゲゼンマイにより耐磁性を備える。またケースへのムーブメント固定にはバヨネットマウント方式を採用。カメラのレンズ固定でも知られるこの方式は、一般的なネジ留めに比べて耐衝撃性に優れる。
総じていえば、キャリバー36はスタンダードムーブメントにふさわしい高い実用性と信頼性を両立している。だが白眉となるのが独自の自社検定であり、ケーシング状態で24日間、6姿勢、3温度差での精度検査と調整が行われることだ。
これはクロノメーターの検査内容をはるかに超え、さらに「SeaQ パノラマデイト」では、ダイバーズウォッチに求められるDIN 8306 & ISO 6425に準拠した審査もクリア。海中という過酷な使用環境はその品質への絶対の自信の表れだろう。なにしろモデル名のQはQualityを意味するのだから。
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文=柴田 充 写真=近藤正一 スタイリング=仲唐英俊
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