2025.02.28

LIFESTYLE

フード・ライター小松めぐみが見つけた美味しいお店「日本料理 山崎」 ひとりでも出かけたい! 北陸富山の正統派の和食をカジュアルに

席に着くと出される前菜の一例。手前は「フグ皮白子」。奥はふきのとうの苦味と筍の甘みが春を感じさせる「蕗 筍 蕗のとう味噌」、半生に茹でた毛蟹の甘みが楽しめる「毛蟹の珍味」。

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日本料理の巨匠が手がけるカジュアル割烹がオープン。「日本料理 山崎」で正統派の日本料理をアラカルトで気軽に味わってみては? フード・ライターの小松めぐみがリポートする。

正統派の日本料理店は、なかなか気軽に行きづらいもの。相手を探して約束をしたり、予約の段取りをせねばならないと思うと、意欲が薄れてしまうことも少なくない。そんな人におすすめしたい、一人でも気軽に行くことができる正統派カジュアル割烹がオープンした。

1階はカウンター8席。

2023年に富山から東京・京橋へ移転した「日本料理 山崎」は、2016年にミシュランガイド北陸で唯一の三ツ星を獲得した日本料理店。

これまでは1階のカウンターと2階の個室でおまかせコースを提供してきたが、1階は今年1月に割烹としてリニューアル。正統派の日本料理を銘酒と共にアラカルトで楽しめるようになった。

店主・山崎浩治氏の「日本料理の真髄を次世代へ継承したい」という思いを受けて料理を担当するのは、山崎氏の下で研鑽を積んだ三男の千宗氏。飲物担当の次男・謙心氏と二人三脚で切り盛りするカウンターには凛として和やかな空気が流れており、初めてでも不思議と心が落ち着く。

2025年1月から1階のカウンターで活躍中の山崎千宗氏は店主の三男。

定番の「煮鰻の蒲焼」(2420円)。鰻は白焼きにしてから柔らかく煮、タレを塗って焼きあげる。飲物は富山の日本酒やブルゴーニュワインが充実。

お品書きに並ぶのは、旬のお造りや季節の小鉢、焼き物、揚げ物、珍味、煮物など約30品。

中には「白海老とおからのしゅうまい」や「氷見牛すき焼き」「氷見うどん」といった富山らしい料理もあり、冬に訪れた際には脂ののった氷見産の鰤の美味しさや、半生に焼かれた内子がとろける「香箱蟹の蟹面焼き」に魅了された。

通年の定番料理「煮鰻の蒲焼き」は、ふっくらとした鰻の旨みが楽しめる逸品だ。

文=小松めぐみ(フード・ライター) 写真=田村浩章

(ENGINE2025年4月号)

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