2021.01.03

CARS

安くても美味しさは変わらない BMW3シリーズの廉価版318iに試乗した

2020年8月に日本発売されたBMW318iは現行型3シリーズ最新のバリエーションである。BMWジャパンによると、これにて「現行3シリーズの幅広いラインナップはひとまず完成」ということらしい。


新しい318iは、先代の1.5リッター3気筒ターボから4気筒に回帰。156ps/250Nmを発揮する2.0ℓリッター4気筒ターボは320i(184ps/300Nm)のディチューン版だ。先代318iのハナ先が超絶に軽いハンドリングはちょっとした衝撃でもあったが、このクラスに3気筒は似つかわしくないと判断されたか。また、今回の試乗車は318iのなかでも安価なスタンダードで、標準サスペンションにオプションの17インチ・タイヤ(標準は16インチ)を履かせてあった。取材車はオプションテンコ盛りで用意されることが多く、こういうすっぴんに近いBMWはなかなか経験できない。


そんな素に近い318iのロールは小さく、ステアリングの反応によるクルマの動きがとても俊敏なクルマだった。直6の340iや直4の高出力版の3シリーズで感じたあの味は、電子制御などによるものではなく、骨の髄からにじみ出ているものなのだと感じた。


文=佐野弘宗 写真=篠原晃一


(ENGINE2021年2・3月合併号)

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