ポルトフィーノM、日本上陸! フェイスリフトして“モディフィカータ”のMがついたフェラーリの2+2GTスパイダー。
イタリア語で“モディフィカータ”というのは、英語のモディファイを意味するフェラーリの社内名称で、これまでもフェイスリフトした様々なモデルに付けられてきた。そして、このMがつくと、基本はそのままなのに、突如、別物のように洗練されたりパワフルになったりして驚かされる、ということを、かの式場壮吉氏がかつて本誌で書かれていたのを思い出す。
今回のポルトフィーノMの変更点は、20ps増強されて620psになった3.9リッター V8ツインターボとこれまでの7段からSF90ゆずりの8段になったギア・ボックス。そして、フェラーリのGTスパイダーとしては初めての採用になるというレース・モードが加えられたドライブ・モード・セレクターの“マネッティーノ”。さらには、排気システムも浄化機能を強化させながら、より迫力のあるサウンドに調整されているという。エクステリアでは、左右に大きなエア・インテークの開いたバンパーを持つ、よりアグレッシブなフロント・マスクが与えられている。一方、インテリアに目を向けると、シートのショルダー部分に新たにネック・ウォーマーの吹出し口が備えられたのに気づく。


果たして、どんな驚きが待っているのか。実際に試乗できる日が楽しみだが、それにしても、昨年のローマに続き、今度はポルトフィーノMが日本上陸とは、このところフェラーリはずいぶんとGTモデルに力を入れてきているように見える。その点について、フェラーリ・ジャパンのフェデリコ・パストレッリ社長に尋ねると、「フェラーリのポートフォリオの中で、スポーツカーとともにGTカテゴリーはとても重要な位置を占めています。様々なお客様の要求に応えるには、スポーツカーだけではなくGTカーも必要だし、GTカーの中にもいろいろな種類のモデルが必要なのです」という答えが返ってきた。では、ズバリ、ローマとポルトフィーノMの棲み分けをどう考えているのか。「どちらもGTカーですが、クーペとオープンの違いがあるし、顧客層も違います。ポルトフィーノMは小さな子供がいるヤング・ファミリー向き、ローマはよりシングル向きのモデルです」。私はどちらでもないけれど、どっちでもいいから欲しい!

文=村上 政(ENGINE編集長) 写真=柏田芳敬
(ENGINE2021年4月号)
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