2021.03.27

LIFESTYLE

パリの老舗「ブノワ」がオープン 京都で体験するパリのビストロ

窓から法観寺八坂の塔を望む「ブノワ 京都」。

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1912年にフランス・パリで開業した「ブノワ」。100年以上の歴史を誇るこの老舗ビストロは、現在、アラン・デュカス氏が設立したデュカス・パリ監修のもと、東京とニューヨークにも店を構え、世界の美食家たちの人気を集めている。その「ブノワ」が昨年3月、「ザ・ホテル青龍 京都清水」の敷地内に「ブノワ京都」をオープンした。


エグゼクティブ シェフを務めるのはアントニー・バークルさん。35歳の若手ながら、パリの3つ星レストラン「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」や「ブノワ ニューヨーク」などで経験を積んだベテランである。かつて大阪の「ル・コントワール・ド・ブノワ」でスーシェフを務めていたこともあり、流暢な日本語を話す。


「私が生まれたのはフランス、ロワール地方の食材が豊かなエリアですが、京都の食材も素晴らしい。特に京野菜は、どれも濃くて素材そのものの味がします。また京都産和牛のイチボにミョウガや湯葉をあわせたり、春には桜の塩漬けを料理に取り入れたりと、フランス料理と和食材の取り合わせを僕自身、とても楽しんでいるんですよ」(バークルさん)


もちろんパテ・アン・クルート(パテのパイ包み)やカスレ(いんげん豆を使った煮込み料理)といった定番メニューもぜひお試しいただきたい。いずれもフランスの伝統的な食文化を伝える「ブノワ」らしいビストロ料理だが、これらにもできる限り地元の食材を使うようにしているという。


ちなみに「ブノワ 京都」の建物自体は瓦屋根の和風建築で、窓の外に見えるのはエッフェル塔ならぬ法観寺八坂の塔。だが店内にはアラン・デュカス氏が選んだアンティークのポスターが飾られ、フランスの蚤の市で購入した家具や小物が随所に置かれている。パリと京都の”幸せな邂逅”は料理だけでなく、店内に足を踏み入れた瞬間から感じ取ることができるはずだ。


肉の柔らかさとパイ生地のさくさくとした食感を同時に楽しめるパテ・アン・クルート ルシアン・タンドレ風。2640円(サ別)
鴨のローストは季節のガルニチュールと提供。3960円(サ別)
ビストロでありながら外観は和風。
エグゼクティブ シェフのアントニー・バークルさん。神社仏閣が大好きで、休日は奈良にもよく出かけるという。

■ブノワ 京都
ザ・ホテル青龍 京都清水 敷地内別棟
営業時間:ランチ 11:30~16:00(15:00 L.O.)/ディナー 17:30~23:00(21:30 L.O.)
TEL.075-541-0208  www.benoit-kyoto.com


文=永野正雄(ENGINE編集部)


(ENGINEWEBオリジナル)


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