昨年9月1日からランボルギーニ・ジャパンの社長に就任したスフレコラさん。コロナ禍のため着任が遅れていたが、このほど来日したのを機に話を聞く機会を得た。
かつて日本の慶応大学で学んだ経験もあるというスフレコラさん。日本のランボルギーニ・ファンの事情にも精通しておられるようで、「日本のお客様は洗練度が高く、ランボルギーニの歴史についての造詣も深いし、モノづくりについてのこだわりを持っていて、自分ならではの1台を手に入れたいという方が多くいらっしゃいます」と語り始めた。それでこの日のインタビューの会場ともなった、東京・六本木の「ザ・ラウンジ東京」を昨年10月にオープンしたというのだ。
「ここはニューヨークに続く世界2番目の常設ラウンジであるとともに、本社以外では初のカスタム・オーダーに対応するアド・ペルソナ・スタジオを備えた施設です。ランボルギーニはテクノロジーの面でもデザインの面でも、常に限界に挑戦してきました。それと同時に常に未来志向でいること、そしてクラフトマンシップを大切にしていることが、日本のみなさんの共感を呼んでいるのだと思います。このラウンジは、そういうお客さまとランボルギーニをつなぐ役割を果たすものです」
では、今後の日本での販売戦略については、どんな考えを持っているのか。
「成長はお客様にきめ細かいサービスを提供し、満足していただいた結果としてついてくるものだと考えています。特に、今のコロナ禍の中における世界的状況を見ると、成長を積極的に求める時期ではありません。この数年はウルスの登場で二桁成長を続けてきましたが、今年と来年は、ひと息ついて足元を固めていく時期だと考えています」
現在の販売比率はウルスが50%、そのほかのスポーツカーが50%で、ほぼ理想通りだというのだが、それでは今後、ますます厳しくなる環境問題にはどう対処していくのか。
「将来的には、まずハイブリッド化して、次に電動化することになるでしょう。しかしどう変わってもスーパースポーツカーがなくなることはありません。作り込みのいい商品へのニーズ、限界に挑戦するニーズは常にあるし、お客様は自分自身を表現する手段として私たちのようなブランドを選んでいるからです」
今年でアヴェンタドールの生産は終了するが、次は?
「いま、本社のエンジニアが後継車の開発に取り組んでいます。今までも新たなV12モデルは必ず技術面でもデザインでも壁を突き破ってきました。今度もそういうモデルになることは間違いありません」
V12ハイブリッドらしい!
▶「ランボルギーニのおすすめ記事」をもっと見る文=村上 政(ENGINE編集長) 写真=ランボルギーニ・ジャパン
(ENGINE2021年5月号)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
2024.11.23
LIFESTYLE
森に飲み込まれた家が『住んでくれよ』と訴えてきた 見事に生まれ変わ…
PR | 2024.11.21
LIFESTYLE
冬のオープンエアのお供にするなら、小ぶりショルダー! エティアムか…
2024.11.21
CARS
日本市場のためだけに4台が特別に製作されたマセラティMC20チェロ…
PR | 2024.11.06
WATCHES
移ろいゆく時の美しさがここにある! ザ・シチズン の新作は、土佐和…
2024.10.25
LIFESTYLE
LANCIA DELTA HF INTEGRALE × ONITS…
2024.11.22
WATCHES
パテック フィリップ 25年ぶり話題の新作「キュビタス」を徹底解説…
advertisement
2024.11.16
こんなの、もう出てこない トヨタ・ランドクルーザー70とマツダ2 自動車評論家の渡辺敏史が推すのは日本市場ならではの、ディーゼル搭載実用車だ!
2024.11.15
自動車評論家の国沢光宏が買ったアガリのクルマ! 内燃エンジンのスポーツカーと泥んこOKの軽自動車、これは最高の組み合わせです!
2024.11.20
抽選販売の日時でネットがざわつく 独学で時計づくりを学んだ片山次朗氏の大塚ローテック「7.5号」 世界が注目する日本時計の傑作!
2024.11.19
エンジン時計委員、菅原茂のイチオシ 世界限定1200本! グランドセイコー ヘリテージコレクション 45GS 復刻デザイン限定モデル
2024.11.23
森に飲み込まれた家が『住んでくれよ』と訴えてきた 見事に生まれ変わった築74年の祖父母の日本家屋 建築家と文筆家の夫妻が目指した心地いい暮らしとは?