2021.11.06

CARS

300万円を切るBRZよりも安いモデルを設定 2代目トヨタGR86が販売開始

2021年4月にお披露目された2代目トヨタ86の日本での販売が開始された。兄弟車のスバルBRZから約3箇月遅れての登場となる。

スープラ同様、GRブランドになった

新型からGRのブランド名が冠され、GR86へと車名が変更されたトヨタのコンパクトFRスポーツカー。さらなる空力性能の追求が行われたエクステリアは、レースカーのノウハウを活かしたフロント・エアアウトレットや、サイドシル・スポイラー、ダックテールなど、実走テストと風洞実験を繰り返してデザインされた。基本的にはスバルBRZと同じ意匠だが、先代同様、フロント・バンパ―などの形状が若干異なる。





ボディ・サイズはほぼ先代と同じ

ボディ・サイズは全長4265×全幅1775×全高1310mm、ホイールベースは2575mm。先代の86後期型に対し、全長が25mm、ホイールベースが5mm延長され、全高は10mmダウンしている。全幅は同等を維持した。

室内もほぼBRZと変わらない。座面高をトヨタ車では最も低くかった先代よりもさらに5mm低い392mmとし、同時に左右席の間隔を7mm狭めた。重心を低め、車体中心へ寄せるためのレイアウトだ。シートは身体を支える箇所を独立したパッド形状とし、滑りにくい表皮を採用。重量を削減しつつ、ホールド性を高めている。





0-100km/h加速タイムを1.1秒短縮

主要メカニズムはBRZと共通。エンジンは先代比399cc拡大された2387ccの水平対向4気筒自然吸気。最高出力235ps/7000rpm、最大トルク250Nm/3700rpmを発生する。0-100km/h加速は6.3秒で、先代から1.1秒短縮。6段のMTとATを設定するが、先代とは異なりトランスミッションによるエンジン出力の差はない。

シャシーは横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%向上。ボディは高張力鋼板の使用範囲を拡大するとともに、フロント・フェンダー、ボンネット、エンジン・アンダーカバー、ルーフにアルミ素材を用いることで軽量化。車両重量は最上位グレード同士の比較で先代よりも30kg増に抑えている。



ATにアイサイトを初搭載

安全面ではスバルの運転支援システムであるアイサイトをAT車に装備。プリクラッシュ・ブレーキや全車速追従機能付きアクティブ・クルーズコントロール、車線逸脱警報、ハイビームアシストなどが導入された。

3グレード展開で、最上位のRZ、ベーシックなSZ、MTのみでカスタマイズや競技車両としての利用を想定したRCを用意する。価格はRZが334.9万円(MT)、351.2万円(AT)、SZが303.6万円(MT)、319.9万円(AT)、RCが279.9万円。RCはBRZに相当するグレードがないGR86のオリジナルの仕様で、GR86およびBRZシリーズで唯一300万円を切る価格設定となる。なお、ATがMTよりも高額なのはアイサイトが装着されるのが主な要因となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement