2022.11.13

CARS

注目の新型メルセデス・ベンツGLC、日本上陸は2023年前半! まずはスペイン・バルセロナの国際試乗会で試乗してきた!!

メルセデス・ベンツの屋台骨、新型GLCクラス

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Cクラス・ベースのSUV、GLCが2代目に進化。海外試乗会が行われたスペインの峠道と、特設オフロード・コースで渡辺敏史が試乗した。

7年ぶりのフルモデルチェンジ!

2015年の初代登場以来、全世界で260万台以上を販売。日本においても常にベスト5に入るセールスを記録しているというGLCクラス。メルセデスにとっては一代にして屋台骨を支える存在に成長したそのモデルが7年ぶりにフルモデルチェンジを迎えた。



プラットフォームのベースとなるのは昨年フルモデルチェンジしたW206型Cクラスだが、ホイールベースは25mm長い設定だ。加えて初代より60mm増えた全長の多くはリア・オーバーハング側に振られて、居住性と積載力を向上させている。実際、荷室容量は初代より70リッター大きい620リッターで、これは現行Eクラス・ステーションワゴンのそれにほど近い。全幅は1890mmと前型から据え置きで、幅にまつわる障害の多い日本でなんとか許容できるサイズに収まっているのは朗報だろう。

搭載するエンジンはすべて電動化された4気筒で、48VのISGを搭載したMHEVのみならず、PHEVもガソリン、ディーゼルの両ユニットで用意されている。PHEVは搭載バッテリー容量も大きくなりEV走行時は最大100km級の航続距離をマークするというが、日本仕様での導入は未定。現状、上陸の可能性が最も高いと目されるのはMHEVの220dとなる模様だ。変速機は全グレード9Gトロニックを搭載、同じく全グレードで4マチックのみの設定となる。駆動配分はMHEVモデルが45:55なのに対して、PHEVモデルは重量配分や駆動特性を勘案し31:69に設定、共にレシオはフィクスのフルタイム四駆だ。



確実に進化

試乗は日本導入が目される220dで高速やワインディングを含む一般道を走りつつ、オフロード走行は敢えての400eが用意されていた。

搭載されるOM654M型2リッター直4ディーゼル・ターボは、低回転域から音消しもしっかり施されており、低速域から全開加速を試みるような状況でなければディーゼル的なノイズや振動はほぼ無視できるレベルに抑えられている。動力性能は必要にして充分という感じだが、高速巡航も含めての静粛性の高さは新型GLCの大きな特徴だろう。ハンドリングも至って軽快だが、試乗車は日本仕様の設定が未定だというオプションのエアサスに加えて後輪操舵も装着されており、その点は差し引いて鑑みなければならない。が、骨格由来のロード・ホールディングの良さや乗り心地の穏やかさなど、確実に進化の跡はみてとれる。



強化された悪路走破性もまたエアサスによる車高調整の効果は大きいものの、ここで驚かされたのはPHEVのモーター駆動が、低ミューでの急坂セクションで思いがけぬトラクション能力の高さをみせてくれたことだ。モーターのロバストネスは未知数なところが多いものの、駆動制御については従来の内燃機を上回るところにあることを、メルセデスは新型GLCに託したかったのだろう。折からの供給不足な状況は続くものの、新しいGLCクラスの上陸は来年上半期の予定だという。

文=渡辺敏史 写真=メルセデス・ベンツ

(ENGINE2022年11月号)

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