2022.10.28

CARS

日本ならM3/M4より楽しめる BMW・M社謹製のスポーツ・モデル、新型「M2」デビュー

BMWは新型2シリーズ・クーペにBMW・M社謹製の最速最強モデル「M2」を追加した。M3/4やX5Mなどと並ぶBMW・Mハイパフォーマンス・モデルで、M2としては新型が第2世代となる。先代同様、BMWの後輪駆動ラインナップの中で最もコンパクトなボディにM3やM4上位車種譲りの直6ユニットを搭載したスポーツ・クーペだ。

460psをMTでも楽しめる

エンジンは3.0リッター直6ツインターボを搭載。最高出力は460ps/6250rpm、最大トルクは550Nm/2650-5870rpm、エンジン許容最高回転数は7200rpmで、出力は先代M2の高性能版となる「M2コンペティション」や「M2CS」よりも50psアップしている(最大トルクは変わらない)。兄貴分のM4と比べても出力こそ20ps低いものの、最大トルクは同値だ。シリンダーヘッドは3Dプリントで製作され、重量削減と冷却水やオイルの経路の最適化を実施。サーキット走行に耐える冷却性能と、高G環境でも潤滑切れを防ぐ2系統のオイル経路を備える。

駆動方式はアクティブMディファレンシャルを装備する後輪駆動で、変速機は8段ATと6段MTを設定。車両重量はATが1725kg、MTが1700kg。0-100km/h加速性能はATが4.1秒、MTが4.3秒、最高速度は250km/hに制限されるが、「Mドライバーズ・パッケージ」を選択すると285km/hまでアップできる。



精悍さが格段に向上

エッジの効いた角張った専用デザインの前後バンパーやワイド・フェンダーの採用により、2シリーズ・クーペより格段精悍なデザインへとエクステリアも刷新。ボディ・サイズは全長4580×全幅1887×全高1403mmで、ホイールベースは2747mm。シアパネルを備えた専用のサブ・フレームや各部のブレース、Cピラーの補強などでボディ剛性を高めている。

サスペンションはフロントがストラット式、リアが5リンクのマルチリンク式で、軽量なアルミ部材や電子制御のアダプティブ・ダンパーを装着。タイヤはフロントが275/35ZR19、リアが285/30ZR20の異径サイズとなる。



走りをさらに高める装備も多数用意

インテリアには通常の2シリーズ・クーペと異なる2つの大画面を繋げたBMW最新の曲面ディスプレイを採用。シートは長距離での快適性と横サポートの両立を図るとともにサポート性をさらに強めたスポーツ・タイプで、オプションで10.8kg軽くなるカーボン・フレームのバケット・シートもオプションで選べる。後席の3分割可倒機能を備えた390リッターの荷室により高い実用性も確保。先代より面積を20%拡大したガラス・ルーフも設定されている。

軽量化と重心低下に有効なカーボン・ルーフも用意。カーボン・バケットシートなども組み合わせて軽量化を推し進める「Mレーストラック・パッケージ」やサーキット向けタイヤなど、クローズド・コースでの性能を高めるオプションも充実している。

新型M2の生産はメキシコのサン・ルイス・ポトシ工場で行われ、欧州では2023年4月の発売を予定している。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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