2023.01.14

LIFESTYLE

必見!! アメリカの調査報道の凄さが分かる! 世紀のスクープの舞台裏を描く映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』

ニューヨーク・タイムズの2人の記者.

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ハリウッドの超大物プロデューサーの悪事はいかにして明るみに出たのか? 映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』が描く世紀のスクープの舞台裏

全米を揺るがした記事


2017年10月5日、ハリウッドの大物プロデューサーの悪事を暴いた一本の新聞記事が掲載された。男の名はハーヴェイ・ワインスタイン。3年後に23年の禁固刑を言い渡されるワインスタインは、その絶対的な立場を利用して数十年もの間、女性たちに性的暴行を加えていた。

『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』は、ニューヨーク・タイムズの2人の記者と被害者たちの闘いを描いた物語。本作を観てみると、この性犯罪事件の根底に、権力者を守ろうとするアメリカの法システムがあることが分かって興味深い。脅しのようなやり口で口をつぐまされていた女性たちは、示談金を受け取る際に、秘密保持契約を結ばされていたのだ。

これまでにも『大統領の陰謀』や『スポットライト 世紀のスクープ』といった実在の新聞記者を描いた優れた作品が存在したが、本作はその一本に加わる。緻密で大胆な調査取材により明らかにされていく真実。そのジャーナリズム魂にも、心が揺さぶられるスリリングな力作だ。

■『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』
日本でも大きく報じられたハーヴェイ・ワインスタインの事件。原作の『その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―』(新潮文庫刊)は、映画の主人公として登場するニューヨーク・タイムズの調査報道記者、ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターが執筆したノンフィクションである。2人を演じるのは2度のオスカー候補に輝くキャリー・マリガンと、名匠エリア・カザンの孫娘でもあるゾーイ・カザン。2017年の報道で自らの被害を公表した人気女優のアシュレイ・ジャッドが本人役で出演している。監督はエミー賞受賞歴のあるマリア・シュラーダー。129分。配給:東宝東和 1月13日(金)より 全国公開 

(C)Universal Studios. All Rights Reserved

文=永野正雄(ENGINE編集部)

(ENGINE 2023年2・3月号)

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