2023.04.20

CARS

アルピーヌA110Rを再販 14台限定で受け付けは5月7日まで 応募多数の場合は抽選

2022年10月に日本で世界初公開されたアルピーヌA110の高性能モデル「A110R」が再販されることになった。

2022年末に続き2度目の販売

A110Rは通年販売のいわゆるカタログ・モデルだが、生産台数が限られているために、申込期間を設け、希望者が台数を上回った場合には抽選で購入者を決定する方式が採られている。昨年末に1度申し込み及び抽選が行われたが、今回、2度目の販売が行われることになった。



A110Sより34kg軽量化

A110RはA110の頂点に立つ最速・最強モデルで、Rはラディカル、すなわち過激であることを意味する。エクステリアはフロント・スポイラーをはじめ、ボンネットやエンジン・カバー、サイド・スカート、デュケイン社と共同開発したホイールにカーボン素材を使用。インテリアのサベルト製シートもカーボン・フレームとなる。これら軽量素材の採用のほか遮音材の排除などにより、車両重量はA110Sより34kgの軽量化を実現した。

カーボンとグラスファイバーを用いた新型リア・ディフューザーをはじめ、ボンネットやエンジン・カバー、ホイールといった外装は各部が空力に配慮したデザインに変更。リア・ウイングはダウンフォースと空気抵抗のバランスを改善したスワンネック・タイプだ。全長は50mm伸びて4255mmとなっている。



エンジンはそのままにシャシーを強化

パワートレインは「A110S」や「A110GT」と同じ300ps/340Nmの1.8リッター直4ターボとデュアルクラッチ式7段自動MT(DCT)の組み合わせで後輪を駆動。加速は0-100km/h が3.9秒、0-1000mが21.9秒、最高速度は285km/hをマークする。

シャシーはスプリングを10%、スタビライザーをフロント10%、リア25%強化し、車高と減衰力の調整機構も追加。全高はA110S比で10mmダウンとなる1240mmだ。ブレーキのキャリパーはブレンボ製で、前後とも320mmのカーボン・コンポジット製ディスクを採用。さらに冷却用の通気孔を追加している。タイヤはフロントが215/40R18、リアが25/40R18のミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2を履く。



前回より50万円アップの1550万円

ボディ・カラーは2022年のアルピーヌF1マシンと同じブルーレーシングマットを含む25色。左右のハンドル位置や6色のブレーキ・キャリパーなども自由に選択できる。

今回の購入申し込み期間は5月7日までで、販売台数は14台。申し込み数が予定台数を超えた場合は抽選となる。

価格は前回より50万円アップの1550万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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