2023.04.24

CARS

「どうせ買うなら500eオープンがいいなぁと、試乗中にその気になる私!」 これが「フィアット500e」に試乗したジャーナリストの生の声だ!

フィアット500e

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! およそ街中で考えられる発進加速や加減速での使いやすさは満点! フィアット500eに乗った斎藤聡さん、生方聡さんの2人は、思わず叫んだ!

ちょうどいい街中の足

巷で日産サクラ、三菱ekクロスEVが人気を博している。理由はちょうどいい街中の足ということなのだろう。フィアット500eに乗ってまず感じたのがまさにそれ。「これ街中の足に使ったら最高に楽しいぞ」ということだった。パワーは118馬力に過ぎないが、最大トルクは220Nm もある。NAエンジンだと1000cc≒100Nm と考えていいから、それでいくと2.2リッターエンジン並みのトルクがあるということ。しかも、モーターの特性でアクセルを踏み込んだ瞬間に大際トルクを発揮するから、力強さは2.2 リッターのガソリン車以上。有料道路の料金所からの速度合わせや、交差点を曲がった先の加速の力強さなど、およそ街中で考えられる発進加速や加減速での使いやすさは満点。クルマのサイズも全幅が1680mmと案外小さめで取り回しも良さそう。バッテリー容量は42kWh でホンダe の35.5kWh よりも大きい。基本街乗りで使うのがベストだと思うが、必要に迫られればロングドライブもこなせる足の長さがあるのもうれしい。(斎藤聡)



いつも妄想する

同じ日に乗ったウルスとは正反対に、どんなときでも気楽に運転できるのがフィアット500。見た目も愛らしく、セカンド・カーにいいなぁといつも妄想しているクルマである。なかでもEV版の500eはいちばん気になるモデルだ。グリルレスのフロント・マスクが少し無愛想だが、シンプルなデザインは嫌いじゃない。大きなドアを開けて運転席に着くと、シンプルだが、安っぽさのないコックピットがすぐに気に入った。シフトレバーの代わりに、P、R、N、Dと並んだボタンからDを選んで走り出すと、想像以上に速い加速で、ますますこのクルマが好きになる。EVだけにスムーズな加速や静粛性の高さも魅力だが、キビキビと走る威勢の良さこそ、500eの楽しいところ。街中を駆け抜けるなら、このクルマに敵うものはいないかもしれない。しかも、小さくても安定感のある走りは、下手な高級車も顔負けの心地よさだ。どうせ買うなら500eオープンがいいなぁと、試乗中にその気になる私である。(生方聡)

写真=神村 聖/茂呂幸正/郡大二郎/小林俊樹

(ENGINE2023年4月号)

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