2023.04.17

CARS

「昨今なかなかお目にかかれない『さりげなく凄いセダン』」 これが「キャデラックCT5」に試乗した自動車評論家の生の声だ!

キャデラックCT5

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! 左ハンドルを気にしない人には100%オススメのキャデラックCT5に乗った、河村康彦さん、藤島知子さん、塩見智さん、西川淳さんの4人は、思わず叫んだ!

さりげなく凄い

「最近話題に上がるのはSUVばかりな気がするな」、そう思いつつ久々にステアリングを握ったキャデラックの作品。実は日本で販売されるセダンは今やこれだけで、残りすべてはSUV系だった。かくして、「キャデラックといえばアメリカを代表する高級セダン」などという紹介はまったく当てはまらないのが今という時代。しかし120年を超える歴史と伝統に育まれ、その間にセルモーターやトランスミッションのシンクロメッシュ機構、パワーステアリング等々と現在のクルマにも不可欠な数々のアイテムを世界で初装備という輝かしいタイトルを持つこのブランドのセダンは、ある意味新鮮なテイストを改めて提供してくれた。10速(!)という超多段のステップATは、そんな凄さをおくびにも出さないスムーズで滑らかな変速をやって退けるし、ターボ付きの2リッターというひと昔前のこのブランドでは考えられないスペックの心臓も、いわゆるダウンサイズ・エンジンらしい極低回転域での力不足を全く意識させない。かくも「さりげなく凄いセダン」には、昨今なかなかお目に掛かれないものだ。(河村康彦)


インパネ中央に10インチのタッチ・パネル・スクリーンを備えるインテリアは、とてもスッキリとした印象。

思わず、ニンマリ


2021年に日本導入を開始した『キャデラックCT5』。ミッド・サイズのセダンは、キャデラックのデザインを若返らせ、ハンドリングを意識させる走りの方向性を定着させた『CTS』の後継モデルとして登場。ライバルでいうと、メルセデス・ベンツのEクラスやBMW 5シリーズがそれにあたる。外観はCTと名づけた最新シリーズらしく、モダンで洗練されたスタイリングで、一目でキャデラックだと分かるオリジナリティが感じられるあたりがいい。今回はSPORT仕様に試乗したが、セーブル・ブラックのボディの内装色はべージュ×ブラックの組み合わせ。クラフトマンシップを感じさせるレザーやステッチの作り込み、ぶ厚いクッションで身体を受け止める居心地の良さにキャデラックの伝統を感じる。エンジンは直4 2リッターターボのはずなのに、踏み込むとまるでV6でも走らせているかのような豊かなトルクで余裕をもって走らせていける感覚がアメ車的。スポーツ・モードに切り替えた途端にパワーとシャシーのバランスが見事に一致して活き活きとした走りに変貌。思わず、ニンマリしてしまった。(藤島知子)

車両価格=690万円。

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