2023.05.03

CARS

「自分にとって理想のA110の登場に、ドキドキしてしまった!」 これが「アルピーヌA110GT」に試乗したジャーナリストの生の声だ!

アルピーヌA110GT

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! ボディ・サイズ、排気量、価格においても、弩級とは正反対の、人を驚かすのではなく、人を喜ばす存在! アルピーヌA110GTに乗った島下泰久さん、斎藤慎輔さんの2人は、思わず叫んだ!

理想のA110、登場!

サーキット走行を見据えたA110Sの最高出力300psのエンジンに、ベース・モデルと同じソフトに躾けられたアルピーヌ・シャシーを組み合わせ、内装にはブラウン・レザー張りのスポーツシートを奢ることで、快適なロングドライブを可能にしたと謳うA110GT。繊細なスポーク・デザインのホイールのおかげもあって、全体にオトナな雰囲気が好ましい。実際、初期型に対してトルクが向上したエンジンは低回転域から力感が増していて、走り出した瞬間から余裕を感じさせる。乗り心地も相変わらずしなやか。しかもシート表皮のクッション性もあって、上々の快適性を味わわせてくれる。当然、軽量ミッドシップならではの軽快なフットワークも継承しているから、交差点を曲がるのすら楽しい。思わず気分が弾む。確かにこれならロング・ツーリングも楽しいものになるだろう。無論、途中のワインディング・ロードでは思う存分走りに没頭できるはず。A110にこんな懐深さがあったとは……。いやはや、自分にとって理想のA110の登場に、ドキドキしてしまったのだ。(島下泰久)



人を喜ばす存在

A110はホントに傑作。なにより、ボディ・サイズ、排気量、価格においても、弩級とは正反対の、人を驚かすのではなく、人を喜ばす存在としても。そして、新グレードたるGTは、エンジンは最高出力300ps、最大トルク340Nmの高性能版を搭載、イザという時にも競り負けないだけの動力性能を備えながら、足まわりは、従来の豪華版たるリネージやベース・モデルと同じとしているところがミソ。加えて、内装も豪華に設えられて、シートはヒーターも備えたレザー張りのサベルト製で、着座感も心持ち優しい。エンジン・スペックでは見劣りしたくないが、乗り心地は、あまり厳しくしたくない、それに、ツーリング的な用途でも快適性を損ないたくない、というありがちな本音を適えてくれる。ドライバーの操作に応える前後の荷重移動のしやすさなど、この足のしなやかさは好ましい。エンジンは回せば勢いを増すが、そのくせ速度域を高めなくてもスポーツカーとしての心地よさ、気持ち良さを堪能できる。希有なキャラクターは一層光ったと感じた。(斎藤慎輔)



写真=小林俊樹/郡大二郎/茂呂幸正/神村聖

(ENGINE2023年4月号)

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