2024.02.01

CARS

ジープ・ラングラーの人気の秘密! 何年経っても変わらない姿がカッコいい!! 【『エンジン』蔵出しシリーズ・ジープ篇】

ジープ・ラングラー・アンリミテッド・スポーツ

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雑誌『エンジン』の貴重なアーカイブ記事を厳選してお送りしている「蔵出しシリーズ」。今回は新車でも中古車でも大人気のジープ・ラングラーの2018年12月号に掲載された記事を取り上げる。世界中の道なき道を駆け巡った自動車の末裔、ジープ・ラングラーの2018年モデルが上陸。悪路走破性を突き詰める独自路 線に感動。


「我が道を行く! 新型ジープ・ラングラーにオフロード・コースで乗った 」ENGINE 2018年12月号

10年ぶりにフルモデルチェンジした新型ジープ・ラングラーの試乗会が愛知県豊田市のオフロード・コースで開催された。

駐車場に白、黒、赤と並んだ新型ジープ・ラングラーを見て「このシンプルさがいいんだよなあ」と独り言つ。本当にソリッド・カラーがよく似合うクルマだ。

円形のエアコン吹き出し口と丸いメーターが一列に並ぶシンプルなデザインのインパネ


ジープは1941年、米軍の「あらゆる地形を走破可能な小型車両を作る」というプロジェクトのもと、ウィリス社の手によって生産されたというルーツを持つ。商業主義のかけらもない、徹底的な合理主義によって必要機能のみが収められた姿は、まさにシンプル・イズ・ベストの具現化と言える。そして、誰が見てもジープとわかるそのスタイリングは、70年以上が経過した現在も変わらない。

試乗前のプレゼンテーションで新型ジープ・ラングラーの開発目標が説明された。第1の柱は「より進化したオフロード性能」だという。試乗会場にオフロード・コースが選ばれたのも、それを体験させるためだろう。次々と発表される新型車がハイテク装備をまとい、高度情報化社会と繋がって自動運転の方向へ舵を切っている流れの中で、あくまでも独自の進化を続けるジープ・ラングラーの心意気に拍手を送った。



日本仕様のエンジンは同じグループであるアルファ・ロメオ・ステルヴィオが搭載する2リッター直4ターボと、旧型から引き継がれた3.6リッターV6の2種類。ボディは旧型同様、3ドアと5ドアが用意されるが、3ドアは3.6リッターV6のみとなる。トランスミッションは全車8段ATが装備される。

ドアを開けると奥行きのない薄いインパネ、そしてフロアから生えた2本のレバーがジープであることを主張していた。丸いメーターと円形のエアコン吹き出し口が並ぶシンプルなデザインである。シートの質感は旧型よりずっと向上した。やや硬めの掛け心地がいい。

シフトレバーの左側に2WD、4WDのセレクト・レバーを備える。ルビコンには前後デフ直結スイッチやスタビライザー切り離しスイッチ「SWAY BAR」が備わる。



圧巻の悪路走破性

試乗車はどれも5ドアだった。オフロード・コース試乗の前に、近くの県道を2リッター・モデルで走る。アルファ・ロメオ・ステルヴィオでも感じたことだが、2リッター直4ターボのナチュラルな加速が素晴らしい。旧型から90kg軽量化したというボディを軽快に走らせる。乗り心地は終始柔らかだ。ステルヴィオとはっきり違うのは剛性感で、オフロードを重視している脚はウニウニしていて落ち着きがない。また、段差を超えると、リジッド・サスペンションによる突き上げがくる。最近のSUVはこぞってオンロードの快適性を向上させているので、プリミティブな印象はぬぐえないと思った。

オフロード・コースの試乗車は、通常モデルよりさらに走破性の高い“ルビコン”が用意されていた。

セレクト・レバーが4Hに入っていることを確認し、コース・インする。ゴツゴツした岩があったり、大きなくぼみがあったりと、予想以上に道は荒れていた。大きな石はタイヤで踏み越えて行くのが、こういったコースでの基本だ。跨ごうとすると床下をガリッとこすったりする。

ルビコンの発売は2019年春の予定


水たまり、タイト・コーナー、急な上り坂&下り坂とコースは次々と表情を変える。しかし、新型ジープ・ラングラーはボディを少しユサユサするだけで、こともなげにクリアしていく。オンロードで感じたウニウニした乗り心地も、ここではまったく気にならない。フレームの頑丈さに感心するほどだった。ルビコンに備わるスタビライザー切り離しスイッチを押すと、ホイール・ストロークがさらに伸びて、タイヤはガッチリ路面をつかんで離さない。アトラクションとして、おカネが取れるのではないか? と思ったほど、痛快な試乗だった。

「すごい。でもこんなところ、なかなかないですね」と、茂呂カメラマンが笑った。確かに普段使いには過剰な走行性能かもしれない。しかし、わざわざこういったコースに来ても、十分に楽しませてくれる力が新型ジープ・ラングラーにはある。スポーツカーでサーキット走行を楽しむのと同じように、新型ジープ・ラングラーは僕たちに特別なステージを用意してくれるクルマだと思った。

文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

■ジープ・ラングラー・アンリミテッド・スポーツ
駆動方式 フロント縦置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高 4870×1895×1845mm
ホイールベース 3010mm
トレッド 前/後 1600/1600mm
車両重量 1950kg
エンジン形式 直列4気筒直噴DOHCターボ
総排気量 1995cc
最高出力 272ps/5250rpm
最大トルク 40.8kgm/2250rpm
変速機 8段自動AT
サスペンション 前 マルチリンク/コイル
サスペンション 後 マルチリンク/コイル
ブレーキ 前/後 ディスク/通気冷却式ディスク
タイヤ 前&後 245/75R17
車両本体価格 494.0万

(ENGINE2018年12月号)

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