2024.03.12

CARS

マセラティ・グランカブリオが2代目に進化 先代同様、エレガントな仕立てで魅了する

「マセラティ・グラントゥーリズモ」は、大ヒット作となった5代目「クアトロポルテ」をベースに2007年に誕生した2ドア・クーペ。2023年に初のフルモデルチェンジが行われ2代目へと進化を遂げた。日本には2023年11月に上陸している。

新型グラントゥーリズモは「The Others Just Travel」(人生を彩る快適な旅)というコンセプトを掲げ、マセラティのミドシップ・スポーツ「MC20」と同様にマセラティ最新のデザイン言語のもと、美しさと内に秘めたハイパワーを抱けるフォルムをまとっている。

マセラティ3500GTを始祖に持つ

今回、新型が発表された「グランカブリオ」はグラントゥーリズモをベースにソフトトップ・ルーフを備えたオープン仕様で、初代は2009年にデビューした。1959年のジュネーブ・モーターショーで発表されたマセラティ初のロードゴーイング・スポーツカーである「3500GT」のコンバーチブル・モデルの系譜を受け継ぐ。つまり、始祖をたどれば60年以上前に遡ることになる。



グラントゥーリズモと並行して開発

新型グランカブリオは先に登場した新型グラントゥーリズモと並行して開発されたという。スリークなエクステリアでは「トライデント・エンブレム」が鎮座する大開口のフロント・グリルが目を惹く。トリムラインには上級の「トロフェオ」が設定された。

5色のカラー・バリエーションからチョイスできるファブリック製の電動ソフトトップが色気を加えている。ソフトトップの開閉は14秒で完了し、50km/h以下であれば走行中の操作も可能だ。インパネのタッチ式センターディスプレイから操作できる。



オープン時の利便性を向上

また、ソフトトップを格納時はトランクへの干渉を最小限に抑え、後席空間への影響を抑制。オープンエアを楽しむ際でも高い快適性を担保している。さらに前席の乗員の首まわりを温める3段階調整式のネックウォーマーを標準装備している。

また、オプションでウインド・ストッパーを設定。ルーフ・オープン時に車内へ入り込む空気を抑えつつ、車両のエアロダイナミクスを最大限に活かせる装備で、2名乗車時に使用でき、手動で折りたたむことも可能だ。



職人技で仕立てられたインテリア

高級感あふれるインテリアはイタリア車らしい職人技で仕立てられている。マセラティのなかでも象徴的なモデルの伝統を受け継ぎつつ、革新的な最新技術を取り入れ、モダンでラグジュアリーな世界観を漂わせている。

搭載されるパワートレインは副燃焼室を備えた3.0リッターV型6気筒ツインターボの「ネットゥーノ」エンジン。最高出力542ps(クーペ版は550ps)というマセラティ史上最もパワフルなエンジンによるハイパフォーマンス、オープンエアならではの爽快なドライブを楽しめるのがグランカブリオ最大の喜びになるはずだ。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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